大相撲の元関脇豊ノ島(42)によるYouTubeチャンネル「豊ノ島のお相撲ちゃん」に、NHKの大相撲中継担当アナウンサーとして活躍した刈屋富士雄氏が出演。大横綱と衝突した過去を明かした。

 刈屋氏は動画の中で「貴乃花の全盛期に、貴乃花と大ゲンカをしたことがある、私が」と告白。「貴乃花はずっと自分の世界を守ってきた。横綱ともなれば、相撲協会の看板。最低限度の記者会見とか場所前の取材とか、ある程度の説明責任を果たさなきゃいけない立場にあるのが横綱だと思う。もちろん、言いたくないことは『言いたくありません』と言えばいいのに、(貴乃花は)一切無視したり、記者会見を拒否したり」と当時の状況を回想した。

 その上で「共同記者会見の中で、場所に向かっての話をメディアが聞きに来ているのに(貴乃花は)まともな答えをしていない。僕が手を挙げて『横綱は協会の看板として説明責任がある。そういう自覚を持ってやるべきではないのか』と言った瞬間に、貴乃花が『あとでお話しましょう』と…」とエピソードを明かした。

 その記者会見が終了した後、刈屋氏は貴乃花に部屋の2階へ呼び出されたという。すると、貴乃花は「あの質問はなんですか! 横綱たるものは自分が何をしゃべるか、どういうふうにやるかというのは横綱が決めるんですよ!」と主張。刈屋氏は「そんなことはない。大相撲と言えども、伝統文化であり、同時に興行を打っている。お客さんがお金を払って来ている限りは、看板である横綱は責任がある」などと反論。言い争いは20分あまりに及んだという。

 刈屋氏は「最後はかなり怒鳴り合いになって。大ゲンカした後に、貴乃花も言うだけ言ったからスッキリした顔になって『いやいや、いい話ができました。ここまでいろいろと腹を割って話せたのは初めてです』と握手を求めてきた。僕も握手をして『私の言い分を分かってもらえました?』と。(貴乃花は)『分かりました。ただ、私の言い分は、自分は守りたい』と言って握手をした」と振り返った。