ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が、元世界3階級制覇王者・中谷潤人(M・T)との防衛戦(2日、東京ドーム)で判定勝ち。試合後には、挑戦者の中谷が左眼窩底骨折をしていたことが明らかになった。

 元OPBF東洋太平洋バンタム級王者でトレーナーの椎野大輝氏は、自身のYouTube「GACHIBOX CHANNEL」で、中谷の負傷について言及した。椎野氏は「僕もあるんですよ、眼窩底骨折。岩佐亮介選手(元IBF世界スーパーバンタム級王者)との試合で左ストレートを食らった時に。後でCT撮って分かったんですけど、左目の内側と下の2箇所折れてました」と現役時代を振り返る。

 自身の経験を踏まえた上で「眼窩底骨折は何かというと、眼球があって周りの骨、多いのは下(底)が折れて目が落ちるというかずれる。これをやると(見え方が)二重になっちゃう。目がずれるから見えない、場所によっては超痛い。場所によっては全然痛くない」「僕は二重になっちゃうので距離感が分からなかった。(負傷後は)このへん(目以外の部分)に食らっても、脳みそを殴られてるみたいな。痛すぎてギーンと脳みそに響く。神経を殴られる感じ」と解説した。

 中谷については「(負傷が)ラスト2ラウンドで良かったなと」「耐えた中谷選手もすごい」と指摘。その上で「絶対に完治させること。中途半端に治してやり始めると悪化する。しっかり治さないと後遺症が残っちゃう。眼窩底骨折でなりやすいのが、その後に眼筋まひになったりとか。目の動きが悪くなっちゃったりする。僕も左上(の方向)だけはちょっと二重になっちゃう。後遺症が残らないように、まずはしっかり治してほしい」と提言した。