柔道男子66キロ級で五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)が〝モンスター〟から多くの学びを得ている。

 阿部は2日に行われたボクシング4団体統一スーパーバンタム級のタイトルマッチを現地で観戦。井上尚弥(大橋)と中谷潤人(M・T)による死闘を通じ「あの2人もボクシング界の頂点で戦っていて、(丸山)城志郎くんと僕も生きるか死ぬかの戦いをした部分で、すごく刺激をもらえた。お互いのことを知っているので、僕自身も負けていられないという、いい刺激になった」としみじみ語った。

 世紀の一戦は井上に軍配が上がったが、王者のパフォーマンスは阿部の心に深く刻まれたという。「やっぱりスキがなかった。柔道もスキを見せたりした瞬間にポイントを取られたりしてしまう。勝つためにしっかり徹底をする。研究も過程もすごい大事だし、しっかり徹底して勝ちに行くのはとても大切だなと思った」と振り返った。

尚弥 vs 中谷を現地観戦した阿部一二三(手前左)。右はスキージャンプの小林陵侑
尚弥 vs 中谷を現地観戦した阿部一二三(手前左)。右はスキージャンプの小林陵侑

 阿部自身は2028年ロサンゼルス五輪で3連覇を狙う立場。25年世界選手権は後輩の武岡毅(パーク24)が制した。東京五輪、パリ五輪に続いて激しい代表争いが予想されるも「そういう経験があるからこそ、僕は強くなれている。まだまだ自分自身が強くなれると感じている」と頼もしい言葉を残した。

 4日には都内で取材に応じ、10月の世界選手権(アゼルバイジャン・バクー)で「一番のピーキングを持ってきたい」と明かし「ロス五輪に向けて絶対に落とせない」と力強く語った阿部。改めて王者の強さを証明してみせる。