ボクシングの世界スーパーバンタム級(上限体重55・3キロ)4団体統一タイトルマッチ(2日、東京ドーム)の前日計量が1日、後楽園ホールで行われた。4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)は55・3キロ、WBA・WBC・WBO同級1位・中谷潤人(28=M・T)は55・1キロでともに1回目でパス。井上陣営が過去最強の相手と認める中谷は、海外ブックメーカーのオッズでは過去最強の評価を得られていないが、勝利への自信を示した。

 権威ある専門誌「ザ・リング」が定めるパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じたランキング=PFP)で2位の井上と6位の中谷による日本史上最大の一戦は、勝者がPFP1位に浮上することも考えられる、世界最高峰を争う一戦でもある。だが決戦が翌日に迫っても、主なブックメーカーのオッズは井上勝利が1・25~1・31倍に対し、中谷勝利は3・75~4・63倍と、その差は縮まっていない。井上の過去の相手と比べても、2023年7月に対戦したスティーブン・フルトン(米国)の勝利オッズだった3・0倍よりも不利に見られているのだ。

 だが、言うまでもなく勝負はゲタを履くまでわからない。計量後に井上と約13秒間にらみ合い、笑顔で握手を交わした中谷は「いろんな意見あると思いますけど、僕自身が積み上げてきたものが出るリングになると思う。その歩んできた僕のストーリーというものをしっかり発揮して勝利したい」とモンスター超えに闘志を燃やす。

 調子は「バッチリです。しっかり悔いなく仕上げることができたので、あとは明日までリカバリーを集中してやるだけ。お互いですけど、仕上がっているので明日を楽しむという感じ」と手応え十分。注目される試合の入り方は決まっているかを問われると「はい」と返答。「もうずっとイメージしてきているので、そこを明日、表現するだけだと思っています」と決意を口にした。

 予想を覆し、最強の相手から最強のボクサーになれるか。