総合格闘技(MMA)の最高峰「UFC」が、ホワイトハウスの庭で大会を開催し、物議を醸している。

 米国・ワシントンDCのホワイトハウスで14日(日本時間15日)に実施されたMMAイベント「UFCフリーダム250」は、米国独立宣言から250年を記念したもので、ドナルド・トランプ米大統領の80歳の誕生日祝いも兼ねている。

 米ニュースサイト「TMZスポーツ」、英「BBC」など複数の海外メディアによると、会場には推定4300人の招待客が集まった。UFCと同じTKO社傘下の米プロレス団体WWEの世界ヘビー級王者ローマン・レインズ、CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHことポール・レベック氏らも参加した。

 メイン戦ではUFCライト級王座統一戦が行われ、暫定王者のジャスティン・ゲイシー(米国)が、正規王者のイリア・トプリア(ジョージア)をパンチの連打で4ラウンド終了TKOで破り、王座統一に成功した。トランプ大統領はメラニア夫人とともにオクタゴンの中に入り、勝利したゲイシーを祝福した。

オクタゴンの中で記念撮影するトランプ米大統領(ロイター)
オクタゴンの中で記念撮影するトランプ米大統領(ロイター)

 ホワイトハウス大会はトランプ氏とUFCダナ・ホワイト代表の長年の親交から実現したもので、ホワイト代表はトランプ氏の熱心な支持者として知られている。一方でホワイトハウスの芝生の上で格闘技大会を私的な理由で開催したことには、反発の声が多かった。加えてファイターの側からも問題発言が飛び出た。

 第4試合でデリック・ルイス(米国)をTKOで下したジョシュ・ホキット(米国)は、オクタゴン内で解説者のジョー・ローガン氏からインタビューを受けると「そして最後に。ミシェル・オバマは男だ、そうだろ米国民の皆さん?」と言い放った。

 元米大統領バラク・オバマ氏の夫人をやゆする言葉をトランプ氏の前で叫んだことで、それまで笑顔だったローガン氏もさすがに動揺を隠せない様子。「皆さん、ジョシュ・ホキットです」とだけ言ってそれ以上は話さず、中継でもホキットの問題発言には一切触れなかった。

 米経済紙「フォーブス」が「ジョシュ・ホキットがミシェル・オバマ元大統領夫人について下品な発言」と報じたように、SNS上でも大きな波紋を呼んだ。「何て恥さらし。女性を『男』と呼んで攻撃するなんて」「UFCホワイトハウス大会は予想以上にひどいな」などと批判の嵐で大炎上。一方でホキットを擁護する声もあり、激しい議論にもなっている。

 大きな禍根を残したUFCホワイトハウス大会。ホワイト代表は大会後の会見で「私たちがこんなことを2度もするなんてあり得ない。2度とやりません」と、2度目の開催はきっぱりと否定していた。