米格闘技イベント「UFCファイトナイト・ラスベガス119」(20日=日本時間21日、ネバダ州ラスベガス)で、フライ級5位の堀口恭司(35)が同2位のマネル・ケイプ(32=アンゴラ)に3ラウンド(R)TKO負けを喫した。悪夢の逆転負けは一体なぜ起きてしまったのか。〝バカサバイバー〟こと青木真也(43)が鋭くメスを入れた。
試合は堀口ペースに思われた。1Rは鋭いカーフキックをふくらはぎにヒットさせたかと思えば、終了間際にタックルでテークダウンに成功。2Rも開始早々左のパンチを顔面にヒットさせグラつかせてテークダウンし、上からコントロールしてパウンドを落とした。
3Rはこれまで以上に前に出てくるケイプと打ち合いの展開になる。堀口も応戦してパンチをヒットさせたが、右のパンチを顔に被弾。これで崩れ落ちた堀口は亀の体勢になって立て直しをはかったが、上から追撃のパンチを受けて動きが止まり2分42秒、TKO負けが告げられた。
この結果に青木は「完全に、ケイプの作戦勝ちだ。『1、2Rで消耗させて3Rから〝ドカン〟』っていう作戦がハマったんだ」と声をしゃがれさせた。その前提として「多分、練習なら堀口さんがボコボコにすると思う」と実績、実力で堀口が上回っていると指摘。その上で「環境が影響したというかさ、ケージが通常のものに比べて面積で30%小さいこと。そして5分3Rではなく5分5Rだったこと。そこをケイプがずる賢く使ったよね」と続けた。
UFCはケージが2つあり、今回の会場である「UFC APEX」ではサイズが小さいものが使われることを強調しつつ「狭いから、ケイプからするとプレッシャーがかけやすいんだ」。一方で堀口の目線に立つと「逆に足を使えない。だからいつもの足を使って〝ピョンピョン〟するステップをあんまりしなかっただろ。あれは狭さもあるし、5R戦うスタミナも考えたんだと思う」とメガネを光らせた。ケージのサイズと試合時間が勝敗に影響したという。
青木は1、2Rと堀口が有利に進めていたことは認めつつも「ポイントは堀口さんについていたけど、〝差〟はほとんどなかった」と見る。そして3Rを「あそこがまさに勝負のラウンドだった。堀口さんはそこを取れば残り2Rは流しても勝ちだから。それをケイプも分かっていたから3Rからガーッといったんだ。あそこが競馬でいう〝最終コーナー〟だった」。1Rからポイントを取って先行逃げ切りを狙った堀口に対し、2Rまで我慢して3Rに一気にギアを上げたケイプが差し切った「作戦勝ち」というわけだ。
これでベルト戦線から後退となってしまった堀口だが、青木は「またカムバックすればいいんだよ」と期待。最後に「ビエント・マリグノはカムバックする気配がないけどな!」と意味不明なことを口走ると、神宮前から自転車で走り去った。












