あの問題が再燃だ。大相撲名古屋場所10日目(21日、愛知・IGアリーナ)、大関から陥落した関脇安青錦(22=安治川)が横綱豊昇龍(27=立浪)に豪快な上手投げで快勝。9勝目(1敗)を挙げ、1場所で大関復帰となる条件の10勝に王手をかけた。優勝争いでも首位を守った取組後は「体も動いているし、自分の相撲が取れている」と会心の相撲を振り返った。
一方で、豊昇龍はふがいなさが際立った。対戦相手の安青錦は左足首に不安を抱え、8日目の取組で左足親指を新たに負傷。この日も左足全体に分厚いテーピングを巻いて土俵に上がった。花道を引き揚げる際にも、足を引きずるようなしぐさを見せたほどだ。その手負いの相手に投げられ、まさかの完敗。取組後は報道陣の取材を拒み、会場を後にした。
V争いが佳境を迎える終盤前の10日目で4敗目を喫し、早くも賜杯レースから脱落。昨年春場所の新横綱から9場所連続のV逸が決定的となった。かねて角界内では、豊昇龍の横綱としての力量が疑問視されてきた。昨年初場所に12勝3敗で優勝し、横綱に昇進。物足りない成績での綱取りには、当時から〝大甘昇進〟との見方があった。
その後も、横綱として賜杯を抱かないまま1年半が経過。この現状に、親方衆からは「(横綱昇進前の)3場所で33勝しかしていない。横綱に上がるような成績ではなかった」「あの時に急いで昇進させず、もう1場所見ても良かったのでは」などと、改めて番付最高位の資質を問う意見が相次いでいる。果たして豊昇龍は、地位に見合う実力を証明することができるのか。












