米格闘技イベント「UFC 328」(9日=日本時間10日、ニュージャージー州ニューアーク)で王座奪取に失敗したUFCフライ級3位の平良達郎(26)の敗因を、〝バカサバイバー〟こと青木真也(43)が鋭くメスを入れた。

 日本人初のUFC王座奪取に向け、同級王者のジョシュア・ヴァン(24=ミャンマー)に挑んだ平良。序盤はテークダウンからマウントを奪うなど有利に進めたが、2ラウンド(R)終盤に強烈なパンチを顔面に受けてダウンしてから不利に。最終5Rには連打で1分32秒TKO負けした。

 下馬評有利からの敗戦の原因として青木は、タイトルマッチ以外は1ポンド(約450グラム)までオーバーする猶予が認められるUFCの計量ルールを挙げて「今回は56・7キロに落とさないといけない試合なんだ。要は、いつもより450グラム多く落としてるんだよ」と声をしゃがれさせた。

 青木は「普段以上の減量があった分、スタミナが削られた。平良もその不安がある分、1Rからいつもよりガンガンいったんだろう」と分析。これが試合の流れを決め「結果、ヴァンが2、3Rと取り返しにきて、一気にペースを取られちゃったんだ」と読んだ。

試合後、肩を落とす平良達郎(右=©Zuffa LLC/UFC)
試合後、肩を落とす平良達郎(右=©Zuffa LLC/UFC)

 それでも再三テークダウンしてマウントを奪うなど、組みでは平良が上回ったように見えた。青木もそれは認めつつ「だから、マウントにいけちゃうんだよ。で、それをブリッジで返された。これを何度もやられると、体力の消耗が大きいんだよ…」とため息。

 その上で「俺が思うに、ハーフガードで止めて押さえながら殴って削ってもよかったんじゃないか。それで嫌がって背中を見せたところを仕留めたかった」と馬乗りのマウントまで行かず、相手に足を絡ませるハーフガードで上から打撃を落とす選択もあったとメガネを光らせた。

 最後は「改めて思ったのは、UFCってやっぱりどんどん新しいヤツが出てくる恐怖があるよな。だから『次は堀口恭司がやればいい』ってことでもないって思っちゃうよ…」と悲観的な言葉とともに通話を切り、取材を強制終了した。