米総合格闘技イベント「UFCファイトナイト」(5月30日、中国・マカオ)で、朝倉海(32)がキャメロン・スモザーマン(28=米国)と対戦する。一昨年12月の参戦から2連敗と崖っぷちの海にとって負けは許されない。そんな一戦に〝バカサバイバー〟こと青木真也(42)が忖度なしのメスを入れた。

 青木はまず、このマッチメークそのものに注目。相手も一昨年10月の参戦から1勝2敗と苦戦を強いられていることから「2連敗同士による試合だから。そのマッチメークそのものが〝戦力外通告〟なんだよね」と声をしゃがれさせる。3連敗で契約解除の危険水域とささやかれるUFCだけに「要は、下位戦線の一番下のところをぶつけられたっていうことだから。〝どっちが勝ってどうこう〟っていうよりも、こういうカードが組まれる時点で厳しい。残酷だよな」と首を振った。

 スモザーマンの試合映像もチェック済みの青木は「血気盛んで粗削りな感じはある。怖さを知らないがゆえにできる強気な攻めができるイメージ」と評する。実力は海が大きく上回っているとしつつ「ポイントは朝倉さんが自信を保てているかどうかだ。もう2年近く白星がないから。イップスみたいになって手が出なくなったら厳しい戦いになると思う」とメガネを光らせた。

 試合展開はストライカー対決だけに打撃戦が濃厚と見る。だが、UFCの2連敗で寝技という弱点を露呈していることを指摘。「あそこまで〝マグロ〟だっていうのがバレてると、相手から組んでくる可能性があるんだよね」と思案顔だ。それを踏まえて試合展開を「普通に朝倉さんがぶん殴って完勝だろう。だけど一つ考えうる〝最悪のパターン〟として、相手に1ラウンドにスタミナの消耗を狙う打撃、組み、テークダウンをされることだ。これで息が上がった朝倉海がやられるっていうのがありえるんだよね」と懸念する。

 階級を本来のバンタム級に戻して悪夢の連敗を止めることはできるのか。2年半ぶりの白星に期待したいが…。