米国・WWEの元女子王者で、10年ぶりの総合格闘技(MMA)戦(16日=日本時間17日、カリフォルニア州イングルウッド)に臨んだロンダ・ラウジー(39)が、ジーナ・カラーノ(44)を撃破。試合後には正式に引退を表明した。

 2008年北京五輪柔道銅メダリストは、MMAの最高峰UFCで絶対王者に君臨。15年11月、16年12月に連敗すると、18年からプロレスラーに転向した。WWEでは最高峰王座を3度戴冠。23年10月にWWEを退団すると、昨秋にプロレスを引退したと発表していたが、今年3月に米国・AEWの「AEWレボリューション」に登場していた。

 ハリウッドにも進出し世界的な知名度のあるスター選手の復帰は、米人気ユーチューバー兼ボクサーのジェイク・ポールとジェイクのプロモーション会社が主宰し、大手動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」が中継した。ロンダの入場テーマ曲はWWE時代と同じジョーン・ジェット&ブラックハーツの「Bad Reputation」だ。

 ケージに入る際には、柔道出身らしく一礼。ゴングと同時に胴タックルを放ちテークダウンに成功すると、そのままマウントポジションを取ってパウンドを発射した。そこから一気にジーナの右腕を取ってアームバー(腕ひしぎ十字固め)を完璧に決めてみせた。ジーナはあっさりタップアウトし、ロンダが1ラウンドわずか17秒で圧勝した。

 ロンダとジーナは試合後に感極まった表情で抱擁。笑顔で言葉をかわした。試合後はジェイクらがリングに上がる中、ロンダはマイクを向けられ「これで私のファイター人生は終わりです。夫に約束したし、姉にも、みんなにもこれが最後だって。もっと子供が欲しいのよ」と述べて、これが最後の試合になることを発表した。

 一方、米メディア「レスリング・ニュース」などは、この試合におけるファイトマネーについて報道。カリフォルニア州アスレチック・コミッションに基づく最低保証報酬額は、ロンダが220万ドル(約3億5000万円)、ジーナが105万ドル(約1億7000万円)とした。米メディア「USAトゥデー」は同大会の出場者は4万ドル(約630万円)だと伝え「具体的な金額は公表されていないが、ラウジーが数百万ドルを受け取ることは間違いない」と、ロンダには莫大な報酬が保証されているという。

 こうした報道に加えてあまりにあっけない結末に、SNS上では「これは戦いだったのか? いや、これは単なる金儲けだ」「こんなのは決して戦いではない。どうか、やめてください」「これはファイトではなく、茶番だよ」などといった手厳しい声が上がっている。