大相撲名古屋場所千秋楽(26日、愛知・IGアリーナ)、関脇安青錦(22=安治川)が12勝3敗で並んだ大関霧島(音羽山)、関脇熱海富士(伊勢ヶ浜)との優勝決定巴(ともえ)戦を制して、3場所ぶり3度目のVを遂げた。

 地元ウクライナのメディア「Champion」も「ウクライナ出身の安青錦、激闘の優勝決定戦を制し通算3度目の天皇賜杯獲得」と速報した。

 単独首位の2敗で千秋楽を迎えた安青錦だったが、本割で3敗の熱海富士に敗れた。「千秋楽の相手は体格に勝る熱海富士(身長187センチ、体重197キロ)。勝てば自身の優勝が決まる一番だった。しかし、熱海富士にまわしを取らせてもらえず、最後は力で土俵外へ押し出されて敗戦。一方、霧島も琴桜を破ったため、3人が12勝3敗で並び、優勝決定戦にもつれ込んだ」と伝えた。

 そして巴戦で熱海富士、霧島を撃破。「安青錦はまず千秋楽で敗れた熱海富士に雪辱を果たすと、続く霧島戦も接戦の末に制し、2連勝で優勝を決めた。これで昨年11月の九州場所(福岡市)、今年1月の初場所(東京)に続き、自身3度目の天皇賜杯獲得となった」と快挙を報じた。

 さらに「安青錦は2022年春にウクライナから来日。19年の世界相撲選手権で知り合い、ウクライナ代表の一員として銅メダルを獲得した際に縁を結んだ山中新大氏の支援を受けて来日した。その後は東京都内の安治川部屋に入門し、元関脇・安美錦の指導のもとで稽古を積んできた」と経歴を紹介。

「なお、今回の名古屋場所も22歳のヴィーンヌィツャ出身の安青錦は両足に故障を抱えたまま土俵に上がっており、師匠も状態の悪化を懸念していた」と満身創痍で今場所に臨んでいたことも伝えた。

 安青錦の復活Vに、故郷でも大きな盛り上がりを見せている。