ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)と元世界3階級制覇王者・中谷潤人(28=M・T)が5月2日に東京ドームで決戦を控えるなか、プロによる勝敗予想も佳境を迎えている。元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏がYouTube「トカちゃんねる」で注目の大一番の行方を占った。

 渡嘉敷氏は「スピードの違い、うまさ、勘の良さ…井上チャンピオンが全てにおいて優れている気はします。ただ、パンチ力は互角かな」「井上チャンピオンは今までのダウン、左フックをもらってる欠点がある。中谷選手の左フックが当たったらものすごく危ない」と両者を比較した上で「実力差は井上チャンピオンが7―3ぐらいあるかもしれないと世界中で言われているけど、中谷選手は危険なパンチを持っている。これを計算すると(井上が)6―4かな」と分析する。

 一方で「あとは心の余裕がどうなるか。お互いの陣営の印象がだいぶ違う。井上陣営はもしかすると、ちょっとナメてるのかな。(中谷の作戦を)〝95%読んでいる〟ということは『もうほぼウチらの勝ちだよ』と思ってるのか…」「『打ち合いは絶対負けないよ』と自信過剰になってるところがあるかもしれない。心配なところ」とモンスターの不安材料を挙げた。

 さらに「中谷選手は逆にピリッとしているはず。周りからも7―3で負ける、倒される、格の違いがハッキリするとまで言われている。絶対に負けられない気持ちで精神を統一していると思う。その差が試合に出なきゃいいけども、出た時は怖い。その気持ちの差が5・5対4・5ぐらいに近づいてくるかもしれない」と挑戦者側のモチベーションの高さを指摘した。

 その上で、渡嘉敷氏は最終予想として「やはり井上チャンピオンが多少苦戦しながらも10ラウンド以内に左フックか右ストレート、どちらかを当ててKOすると思います」と結論づけた。