大相撲名古屋場所6日目(17日、愛知・IGアリーナ)、大関から陥落した関脇安青錦(22=安治川)が小結王鵬(大嶽)を下して5勝目(1敗)を挙げた。立ち合いでもぐり込んで相手の動きを止めると、技ありの下手ひねりを決めた。取組後の支度部屋では「体が自然に動いた感じ」と納得の表情を浮かべた。
左足首のケガなどにより、大関在位3場所で関脇に転落。10勝以上を挙げれば特例で大関に復帰できる。大事な場所だが、意外にも本人は平常心で臨んでいるようだ。同じ伊勢ヶ浜一門で付け人を務める三段目魁佑馬(浅香山)は、今場所の安青錦の様子について「変わらない。いつも通りだなという感じ」と証言する。
場所前、安青錦は浅香山部屋へ出稽古に来た。魁佑馬によると、安青錦は母国ウクライナでも親しまれているジャガイモが大好物。急きょ当日のちゃんこをジャガイモ入りのものに変更して作ったという。付け人は「出稽古でいろんな部屋のちゃんこを食べるのが楽しみみたい」と素顔を明かした。
休場明けから白星発進した初日の取組後には、風呂上がりの安青錦の浴衣がなくなるハプニングが発生。これには「場所が空いたらみんな忘れちゃうよね」と付け人たちを優しくフォローした。
また、安治川部屋の弟弟子で付け人の幕下安響によると、安青錦は人気アニメ「NARUTO―ナルト―」にハマっている。今場所前に部屋の宿舎で、安響のiPadを使って日本語版を午前1時まで一緒に見入った。安青錦は「これいいな」とiPadを気に入り、後日、名古屋市内の「Apple Store」に足を運んで購入した。
大関返り咲きを懸けた場所でも自然体を貫く。その心の余裕が、土俵上での躍動につながっているようだ。












