先輩横綱から〝愛のゲキ〟だ。大相撲名古屋場所5日目(16日、愛知・IGアリーナ)、横綱大の里(26=二所ノ関)が幕内美ノ海(木瀬)を押し出して2勝目(3敗)。取組後は「ちょっとずつ体は動いてきている。明日から中盤戦に向けてやっていきたい」と巻き返しを誓った。

 2場所連続休場明けとなった今場所は、初日の小結義ノ富士(伊勢ヶ浜)戦で黒星発進。4日目には幕内豪ノ山(武隈)に物言いの末、行司軍配差し違えで3敗目を喫した。

 序盤戦でつまずいた大の里について、芝田山親方(元横綱大乃国)は「相撲の内容は喝だ。喝、喝、喝」と手厳しく評価。その理由として「腰が高いのと、ちょっと自信がないように見える。初日の取組で2回〝待った〟をして、4日目も後ろに(下がった)。負けた相撲は全部、自分の方に呼び込んでいるからね」と力説した。

 さらに「右を差して左のおっつけで出ていく時は強いけど、差し手だけで行くのではなくて、右四つなら右四つ、左上手を取るならがっちり取る体勢を作った方がいい」と提言。復活を目指す横綱に「相手が動いてきた時にも封じ込めて、完璧に勝負をつける形をどう作るかが課題。今はあまりにも余計な動きになってしまっている」と指摘した。

 また、取組を終えた横綱の表情にも注目。「あそこ(土俵下)で『んー』と考えているように見えるけど、何も考えてない。あんなところで考えられるはずがない。『また負けちゃった』という気持ちなのかもしれないけど、横綱だからそういう姿勢を見せない方がいい。負けても勝っても堂々としておけ、第75代横綱なんだから」と奮起を促した。

 先輩横綱からの辛口エールに、大の里は結果で応えられるか。