大相撲名古屋場所4日目(15日、愛知・IGアリーナ)、綱取り挑戦の大関霧島(30=音羽山)が、幕内隆の勝(湊川)を押し出して無傷の4連勝となった。

 取組後は「先場所みたいに引かずに、自分から圧力をかけていこうと考えていた」と手応えを口にした。夏場所は12勝3敗(優勝同点)。横綱昇進には全勝Vなど好成績が求められる中、順調な滑り出しを見せた。

 霧島は小学1年の長女アヤゴーちゃん、昨年8月に生まれた長男トゥグドゥルくんを愛する2児のパパ。兄弟子で世話人の元幕下勇輝(36)は「子どもがすごく好きですよね。怒っているのを見たことがない。アヤゴーちゃんが難しい時期で『やだやだ』みたいな感じでも、粘り強くあやしている」と子煩悩な素顔を明かす。

 綱取りに挑んだ2024年初場所では、14日目に琴ノ若(現・琴桜)に敗れて自力Vの可能性が消滅。花道を引き揚げる際に「クソッ!」と大声で叫んだ。当日弓取り式を務めた勇輝は「初めて叫んでいるのを見て、本当にビックリした。そこで(気持ちが)切れちゃったのかなと思った」と振り返る。

 翌場所から2場所連続で負け越して、大関から陥落。兄弟子によると昨年9月の秋場所後から、猛稽古に励むようになったという。その理由について「強い目標みたいなものができたんじゃないですかね。大関に戻るというと目標ではない。息子が生まれて子どもたちと、もう一回優勝して写真を撮りたい、音羽山部屋で優勝したいとか、そういうのがバッチリ重なったのでは」と推察した。

 その上で「全部が優しいというよりも〝人のために〟というのが強いから頑張れるタイプなんじゃないですかね。いろんなタイプの力士がいると思うけど、霧島関の場合は〝誰かのために〟という気持ちが強いのでは」と証言。家族愛が悲願の横綱昇進へ後押しを続けている。