大相撲名古屋場所9日目(20日、愛知・IGアリーナ)、大関霧島(30=音羽山)が幕内美ノ海(33=木瀬)の突き落としに屈し、痛恨の2敗目。今場所での綱取りに黄信号が点灯した。元大関琴奨菊の秀ノ山親方(42=本紙評論家)が指摘する霧島の課題とは――。
霧島が手痛い黒星を喫した。立ち合いは美ノ海に前まわしを許して守勢に回った。相手の腕を抱えながらまわしを切り、ノド輪で反撃。だが、足が前に出ずに土俵際で突き落とされた。取組後は「もうちょっと相手を見れば良かった。勢いでいって最後やられた」と意気消沈。優勝争いの首位から陥落し、1差で追う立場となった。
夏場所は12勝3敗で優勝同点だった。今場所は「レベルの高い優勝」の条件付きで綱取りに挑む中、残り6日間で1敗もできない状況。浅香山審判部長(元大関魁皇)は「厳しくなってきていることは確か」との認識を示した。しかも、今場所の2敗はいずれも平幕が相手。先場所の3敗(本割)も全て平幕に負けており、印象の悪さは否めない。
霧島の相撲内容について、秀ノ山親方は「攻めが雑だった。しっかり踏み込んで先手を取り、相手との距離を詰めながら自分の形に持っていくのが霧島本来の相撲。この日は踏み込みが中途半端で、受けるような形になった。後手に回って相手との間にスペースができた分、最後に突き落としをくう余地が生まれた」と分析する。
平幕への取りこぼしについては「大事にいきすぎると、こういう落とし穴がある。(格下相手に)〝落としちゃいけない〟という意識が強すぎると、どうしても踏み込みが甘くなる。どんな相手でも変わらずに厳しい立ち合いを貫けるかどうか。横綱を目指す上で、そのあたりの精神面、気持ちの持ち方が課題になってくる」と指摘した。
今場所での綱取りの行方は別にして、霧島が抱えている課題が浮き彫りになった格好だ。













