DDTのKO―D無差別級新王者となったMAO(29)が団体への〝永久所属〟を宣言した。

 MAOは11日両国大会で上野勇希を破って初戴冠。さらには「いつでもどこでも挑戦権」を使ったサイバーファイト副社長の高木三四郎の大人げない挑戦を退け、初防衛にも成功した。

MAO(右)にドラマティックドリーム号で突っ込む高木三四郎
MAO(右)にドラマティックドリーム号で突っ込む高木三四郎

 MAOがプロレスラーを志したのも、この日と同じ両国国技館だった。「高木三四郎とザ・グレート・サスケの試合(2009年8月)を見て、全部が衝撃的だったんです。お互いの奥さんが出てきたり、その奥さんのムーンサルトがきれいだったり。いろんな団体見たんですけど、こういう大人になりたいって」と当時を振り返る。

 15年8月にデビューし、これまで試合中に高木を車で計4度ひくなど破天荒を極める中心レスラーの一人に。「自分はプロレスをやらなくなったとしてもDDTで働きたいし、関わっていきたいと思ってる。魂はここに残るんじゃないですかね」と団体に骨をうずめる覚悟を示した。

ベルトを手に記念撮影するMAO
ベルトを手に記念撮影するMAO

 深すぎる愛情の理由は「ここしか知らないんですよ。中学生から人生狂わされてるんで、他の社会を知らない。怖くて出たくないんです」と逆説的な〝呪縛〟を告白。「高木さんがうちの両親と面談したときに『ちゃんと責任取って面倒見ます』って言ってた。終身雇用でお願いします」と四角い体を直角に曲げた。

 今後の防衛ロードでも型破りな戦いが期待される。「やられたらやり返してるだけなんで。(車で)ひかないと気が済まないような相手が出てくることを祈ります」と笑顔。群雄割拠のプロレス界に新たな地平を築けるか。