前座の記憶は――。「格闘技世界一決定戦50周年記念アントニオ猪木 vs モハメド・アリメモリアル展」が9日、東京・新宿の京王プラザホテルで開幕。オープニングセレモニーには、故アントニオ猪木さんの弟子でレジェンドの藤波辰爾(72)、藤原喜明(77)、初代タイガーマスク(佐山サトル=68)、前田日明氏(67)が集結した。
プロレス世界王者の猪木と、ボクシング世界ヘビー級王者のアリは、1976年6月26日に日本武道館で激突。3分15ラウンドを戦い引き分けて〝世紀の大凡戦〟と酷評されたが、総合格闘技の浸透とともに〝究極の真剣勝負〟と再評価されている。50年後まで語り継がれる伝説となった一方、「前座試合」がひっそりと行われていたことはあまり知られていない。
当時の報道によると、藤原が木戸修と組み、木村たかし(健悟)、星野勘太郎組とタッグマッチ30分1本勝負で対戦。14分7秒、藤原がパイルドライバーで木村を叩きつけ、フォール勝ちした。直前まで師匠・猪木さんの練習をサポートし、当日はセコンドを務めたが、前座試合までこなしていたのだ。
ところが、本人を直撃すると「そうなの? 俺、覚えてないよ。全然覚えてない。ずっと猪木さんのことばかり考えていたから…100%覚えてないなあ。試合があったんだ。相手は誰?」と苦笑いする。その上で「猪木さんのことでたぶん、頭がいっぱいだったんだろうね。親分の生か死か(の勝負)だから。俺のことなんて、どうでもいい」と当時の胸中を振り返った。
当日は前座試合の他、イランの伝統格闘技コシティのデモンストレーションも行われている。













