新日本プロレス6日の後楽園大会で行われたIWGPタッグ選手権は、挑戦者の「ノックアウト・ブラザーズ(K.O.B)」ことYuto―Ice(29)、OSKAR(28)組がHENARE(34)、グレート―O―カーン組を撃破し、第112代王者に輝いた。ウィル・オスプレイ(AEW)を次の標的に定めるIceはAEWとの〝本格開戦〟を予告。提携団体との関係を次なるフェーズに移すつもりだ。

 6月大阪城大会でベルトを奪われた王者組との再戦は、互いに一歩も譲らない大熱戦となった。OSKARが孤立する時間帯が続き苦戦を強いられたが、合体技K.O.Bでオーカーンを沈め逆転勝利を収めてみせた。

「ユナイテッド・エンパイア」との戦いは終わらない。K.O.Bは12日両国大会でオスプレイ&オーカーン&HENAREが保持するNEVER無差別級6人タッグ王座挑戦も決定済み。「X」となっていたパートナーは、この日のリング上でジェフ・コブを指名した。

試合後にジェフ・コブ(右)と握手を交わし、トリオ結成へと動いたK.O.B
試合後にジェフ・コブ(右)と握手を交わし、トリオ結成へと動いたK.O.B

 さらにIceはオスプレイとの抗争に際し、AEWにも宣戦布告。「AEWを利用してカネを稼ぎてえんだ、俺は。やられっ放しじゃ嫌だよな? オスプレイが新日本のリングに上がるだけで、全世界から注目されるんだよ。トニー・カーン(AEW社長)が与えてくれたものを俺らが利用して、みんなで今の新日本プロレス見せつけてやろうか」と豪語した。

 大会後に取材に応じたIceは、これまでの両団体の関係について「新日本が今までカネに変えられなかっただけで、AEWが悪いとは思ってない。実際は何人も選手を送って来てるし。対等ではないとは思うけど、ずっとカネに変えられなかったダサい新日本プロレスと思われるのも嫌だから、俺がカネに変えてやろうかなって」と持論を展開。

「トニー・カーンは今回オスプレイを送ってくれたんだから、もしお前が求めるんだったら、次は俺らが利用されに行ってやる。それが業務提携だし、そういうことをやっていかないとフラットな関係に戻らない」と、AEWに乗り込む覚悟ものぞかせた。

AEWのトニー・カーン社長(©All Elite Wrestling)
AEWのトニー・カーン社長(©All Elite Wrestling)

 AEWは現世界タッグ王者ヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン)を筆頭に、アダム・コープランド&クリスチャン・ケイジ、FTR(ダックス・ハーウッド&キャッシュ・ウィーラー)、ニューレベル(コフィ&オースティン・クリード)、モーターシティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)など名だたる世界の名チームがそろっている。

「タッグはどの団体よりもカネになるタレントが多いし、なおかつ全員がレベル高い。向こうのチームと防衛戦をやってもいいと思うし、やるならできるだけ日本で。俺の発言、両国の試合をキッカケに、あっち側から新日本に上がりたいってレスラーを増やしたい」(Ice)。

 K.O.Bが起こす戦火はどこまで拡大するのか、目が離せない。