「格闘技世界一決定戦50周年記念アントニオ猪木VSモハメド・アリメモリアル展」が9日、東京・新宿の京王プラザホテルでスタートした。メディア内覧会には、故アントニオさんの弟子でレジェンドの藤波辰爾(72)、藤原喜明(77)、初代タイガーマスク(佐山サトル=68)、前田日明氏(67)が集結し、〝伝説の一戦〟への思いを語った。
プロレスNWF世界王者の猪木と、ボクシング世界ヘビー級王者のアリは1976年6月26日に日本武道館で激突。3分15ラウンドを戦い引き分けた。動きの乏しい試合内容に〝世紀の大凡戦〟と酷評されたが、総合格闘技(MMA)の浸透とともに〝究極の真剣勝負〟と再評価された。
前田氏は「猪木VSアリ」の後日談も披露。新日本プロレス専務取締役営業本部長だった故新間寿さんから「モハメド・アリの弟子にしてやるから」と言われ、新日本に入門したことは有名なエピソードだが、プロボクサーとしてアリの弟子になることはなく〝格闘王〟として成功を収めた。ただ、憧れだったアリと初めて対面できたのは、猪木さんの引退試合が行われた98年4月4日の東京ドーム大会まで待たなければならなかった。
猪木さんとアリは〝伝説の一戦〟の後、親交を深めている。パーキンソン病で闘病中だったアリは、猪木さんの引退試合のためにわざわざ来日。〝平成の仕掛け人〟と呼ばれた故永島勝司さんのプロデュースだったが、前田氏も師匠の引退セレモニーに立ち会うため東京ドームに来場した。「アリが来てるというので、渉外の(ケン)田島さんに『アリに会わせてくれ』と言ったら、ダメだと」と断られた。それでも「アリの弟子にしてやるって新日本に入ったのに、アリに会えないなら帰るとごねたら、会わせてくれた」と、アリとの対面が実現した。
本人に、弟子になるために新日本に入ったと伝えると「ちょっと構えてみろ」と、ファイティングポーズを取らされた。アリはわずかに体を動かし「今のは見えたか?」と聞かれたという。前田氏は「いえ、見えませんでしたよ」と正直に答えたところ「今俺はな、パンチ10発打った」と語ったとか。
アリの思わぬおちゃめな一面に、報道陣も大爆笑。前田氏はIDパスに貴重なサインをもらったことを明かし、笑顔を浮かべていた。
同展は31日まで開催予定。













