DDT11日両国大会のKO-D無差別級選手権は、MAO(29)が上野勇希(30)を破り、第89代王者に輝いた。
11年目の初戴冠だ。真夏の頂上決戦は、両者一歩も譲らぬ30分超の大激戦となった。一進一退の攻防の中、花道上でシャイニングウィザード、リングに戻った後も、フロッグスプラッシュ2連発とたたみかけられた。
ハイスピードな攻防から、みちのくドライバーⅡで反撃に転じるも、ファイヤーバードスプラッシュを避けられ、ブラックアウト・スリーパーでグロッギー状態に陥った。
それでもMAOは執念で起き上がり、ムーンサルトをかわす。URもギリギリで耐え抜いた。トラースキックを顔面に打ち抜くと、シューティングスタープレス式のニードロップを発射して逆転。上野からはドロップキックを何発も打ち込まれ粘られるが、みちのくドライバーⅡからキャノンボール450°を投下し3カウント。決戦に終止符を打った。
試合後、マイクを握ったMAOは「上野勇希は俺のあこがれのプロレスラーだ。いろんな言葉を探したけど、ライバルであり仲間であり、一番しっくりきたのが憧れだったよ。これでやっと上野勇希の横にMAOの名前置けたかな」と初戴冠を喜ぶ。「まだまだやりまくるぞー!」と絶叫し、大会を締めたかに見えた。
しかし、物語はここで終わらなかった。試合後、スクリーン上で控室に引き揚げたMAOの様子が映し出され、出迎えた高木三四郎から祝福…かと思いきや急襲され「いつでもどこでも挑戦権」を叩きつけられる。そのまま2人でリングになだれ込み、いきなりの初防衛戦が始まった。
激闘を終えたばかりのMAOはCO2ガス噴射や、プラスチックの箱での脳天直撃など、DDTイズム全開の攻撃を前に大苦戦。それでも箱とともにダイブしてきたところをヒザで迎撃し、首固めで丸め込んで3カウントを奪った。
MAOは「なんてことしやがんだ!」と怒りながらも「この大人げなさに憧れちまったのかもしれないな」と笑顔。「高木さん、忘れないです。俺、高木さんみたいなおっさんになるっす」と決意を新たにした。
最後は選手全員をリングに上げ「俺たちはまだまだ止まらない。まだまだ突っ走るぞ。まだまだやりまくるぞー!」と叫んで今度こそ大会を締めくくっていた。














