MLB史上最高年俸を誇るメッツのフアン・ソト外野手(27)が窮地に立たされている。2024年オフに15年総額7億6500万ドル=約1147億円=当時)で電撃加入し、移籍1年目の昨季に続いて今季も9月で終戦することが確実視されているのだ。

 チームは22日(日本時間23日)までに77試合を終えて34勝43敗。借金9を抱えてナ・リーグ東地区の単独最下位に沈む。とはいえ、シーズンは85試合を残し、巻き返すチャンスはあるように思われるが、すでに〝デッドライン〟だという。

 米メディア「FANSIDED」はこの日、1995年にワイルドカードが導入されて以降に起きた大逆転劇をひも解いた。それによると、地区優勝を飾ったチームの81試合消化時点での最低勝利数は、2013年と08年のドジャースの38勝(43敗)。さらに、大幅な出遅れからワイルドカード進出を果たした最大のサプライズは24年のタイガースで、37勝44敗から86勝76敗まで巻き返した。

 ただ、37勝からの復活劇は歴史上、タイガースの1例しかない。それ以外のケースはすべて81試合終了時で「39勝以上」が〝限界〟で、同メディアは「少なくとも勝率5割前後を維持しなければ難しい」と指摘している。メッツの場合は81試合目まで4戦全勝を飾ったとしても38勝。「メッツは復活してきたかと思えば、またもやどん底に転がり落ちた。81試合を終えた時点でメッツの成績は野球史上、他のどのプレーオフ進出チームよりも劣っている」と絶望視している。

 メッツは1986年以来のワールドシリーズ優勝を目指し、莫大な資金を投入してソトらの獲得に踏み切った。その結果が2年連続で10月のポストシーズン進出も果たせず敗退となれば、ファンや地元ニューヨークのメディアの不満が爆発することは必至だ。まだ6月だというのに早くも秋風が吹くメッツにミラクルは起きるのか。