ジャイアンツのラファエル・デバース内野手(29)の〝代走拒否〟騒動が波紋を広げている。21日(日本時間22日)の敵地マーリンズ戦の1点を追う9回、先頭打者のデバースが四球を選び、ヴィテロ監督が代走・コックスを送った。
ところが走る気満々のデバースはベンチに手を挙げて「来なくていい」と〝拒否〟のジェスチャーをした。戸惑いながらも一塁まで来たコックスを手で追い払うようにしたが、結局塁審に促され、ふてくされて渋々ベンチに引き揚げた。ベンチでは肩を叩こうとするコーチの手を避けるなど、不満なのは明らかだった。その後、後続が凡退してコックスは進塁できず、1―2と敗れた。
1点差の9回で昨季から盗塁ゼロと俊足とは言えないデバースに足の速い代走を送るのは当然と思えるが、なぜこんな事態になったのか。試合後にヴィテロ監督は「彼(デバース)は走れる状態だと合図を送ってきた。彼は競争心が強い。彼は試合に出続けたいんだ」としたうえで「その後、彼がどこに行ったのか見ていません。試合に勝つために最善を尽くすだけ。ジョナ(コックス)はベースの走りが速いし、二塁打なら得点チャンスもある」と米メディア「ザ・スコア」などに説明し、デバースを叱責するような言い方はしなかった。
しかし、監督の采配に露骨に反発するとは前代未聞の行動だ。レッドソックスから移籍2年目ながら今夏のトレード候補としても名が挙がっており、地元メディア「マッコビークロニクル」は「いったい何に腹を立てているのか。週末に痛みを抱えていたので走れるくらい元気になった、と勘違いしていた可能性もある。プライドとフラストレーションが入り交じっている」と厳しく論調で批判を並べている。
さらに「スポーティングニュース」も「これはデバースが長くベイエリアで活躍できるかどうかについて正当な懸念があることを示す一例に過ぎない。彼の考えはジャイアンツでの時間を活用するには理想的とは言えない」と放出プランに拍車がかかる可能性もあるとした。












