日本ハムのここ数年の課題と言われた「サード問題」がついに解決する可能性が高まっている。プロ5年目の〝若き大砲〟有薗直輝内野手(23)がレギュラーを奪う活躍を見せているからだ。

 日本ハムの「三塁」と言えば新庄剛志監督(54)が指揮官に就任して以降、なかなか固定できないポジションの一つ。今季も捕手から転向した郡司が、持ち前の打撃を武器にレギュラー三塁手として定着すると思われたが、シーズン序盤から打撃が低迷。守備でも相次いでミスを重ねたこともあり、6月中旬にはレギュラーを剥奪され、以後のホットコーナーは複数野手による日替わり起用が続いていた。

 だが、先月22日に三塁が本職の有薗が一軍昇格すると、状況が一変。昨季二軍で打率、本塁打、出塁率の〝3冠〟に輝いた打撃を開眼させ、いつの間にかレギュラー候補の筆頭格に躍り出た。さらに8月に入っても打棒は衰えず、現在まで計11試合の出場で打率3割以上(3割3分3厘)をマーク。守備でも安定したグラブさばきとスローイングを披露し続けている。

 本人はこの好調要因を「これまでは打席で結果ばかりを追い求めていましたが、今は相手のバッテリーの配球や厳しいボールにも少しずつ対応できるようになってきたので。横尾さん(一軍打撃コーチ)からも『常に強い打球を打てるようになろう』というアドバイスをずっともらっていて、それができ始めているのもある」と分析。

 守備に関しても「もともと苦手じゃないですし、ファームで岩舘さん(二軍内野守備走塁コーチ)からスローイングなどを徹底的に鍛えられましたから。その辺は心配していないというか大丈夫だと思います」とむしろ自信をのぞかせるのだから頼もしい。

 新庄監督は7月上旬、三塁手の相次ぐ失策に「ちょっとサード問題を考えていかないと」と渋い表情を浮かべていた。だが、有薗の台頭で難題克服となれば…。首位追撃に向け、指揮官もチームも勢いに乗ってくるのかもしれない。