女子プロレス「マリーゴールド」ワールド王者の青野未来(35)が、後進育成と向上心との狭間で揺れる気持ちを告白した。

 20日後楽園大会でナイトシェイドの挑戦を退けV5を達成。5月23日を最後に退団した林下詩美の持つ同王座の最多防衛記録を塗り替えた。

 主力選手の離脱や欠場が相次ぐ団体をエースとして牽引している。しかしその一方で「自分がもっと上に(引っ張っていきたい)という気持ちもあるが、やっぱり自分一人じゃ無理だと思う。正直、今のマリーゴールドに、このワールド王座で戦う相手はいないと思っていて」と冷静に分析した。

 この日の試合後はキャリア約1年半の若手・橘渚が次期挑戦者に名乗りをあげたが「このベルトに挑戦するのにふさわしいかどうか、直接あなたと対戦して判断したい」と王座戦の即実現は却下。「いつでも、この団体だったらチャンスはあると思う。だから、それぞれがしっかり目標を持ってほしい」と今後の成長に期待を寄せた。

 団体の底上げのために後輩としのぎを削りたい気持ちはあるが、刺激を求め団体の外へ目線も向けている。かねて他団体勢との防衛ロードに興味を示している青野は、改めて彩羽匠(マーベラス)との対戦希望を口にした。「2周年大会(5月23日、大田区)のタッグマッチで戦って、悔しさを覚えた。蹴り1つで会場が沸くのが本当に悔しいけどかっこいい」と高く評価。「今日戦ったナイトシェイドも実質マーベラスからの参戦だし…」と、マーベラスが管理するAAAWタッグ王者からの勝利を収めたことで、同団体のエースとの防衛戦も現実的な目標となってきた。

 団体への愛着と王者としての向上心。その葛藤が王者を突き動かしている。