パドレスは9日(日本時間10日)、本拠地サンディエゴでのレッズ戦で延長11回に3―5で惜敗。この日、同地区で首位を独走するドジャースは快勝しており、8・5ゲーム差まで突き放された。

 痛恨だったのは松井裕樹投手(30)が投じた1球だった。3―3の同点に追いついた直後の11回から登板し、一死三塁の場面でスチュワートの初球に投じたスプリットがほぼど真ん中に入り、バックスクリーンに運ばれた。これが決勝点となり、左腕は今季13試合目の登板で初黒星を喫した。

 試合前まで12試合で防御率1・45と好成績を収めていたが、なかなかチーム状態が上向かず、松井は米メディアからトレードの有力候補に挙げられていた。パドレスを専門的に扱う「Friars ON BASE」ではタティスやマチャドら主力野手が軒並み不振で攻撃面を補強する必要があると主張。「この打線を強化するためにはトレードが必要だ。今季、パドレスが放出する可能性が最も高いのはブルペンから出てくるだろう。救援陣はスター選手が多いため、そこから1人の投手を失っても問題ない。残念ながら、それは松井裕樹がトレードされる可能性を示しているかもしれない」とし「中盤のイニングをカバーする投手を求めているチームの間で彼のトレード価値は高いはずだ」と伝えていた。

 松井は開幕前に開催されたWBCで左脚のケガの影響で日本代表を辞退。初登板が5月上旬までズレ込みながらも好リリーフを連発してきた。痛い敗戦となったとはいえ、松井の防御率は「1・83」。12安打を放ちながら3得点しか挙げられなかった打線を強化するべく、トレードに向けて加速していくかもしれない。