阪神は9日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に4―10で大差をつけられ、屈辱のフルボッコ負け。公式戦としては昨秋の日本シリーズ以来となるセ・パ王者同士のマッチアップとなったが、鷹の強靭なフィジカルを前に虎はまたも膝を屈した。

 先発・才木を筆頭とした投手陣は5回までに計6発ものアーチを被弾し、大量10失点。試合後の藤川球児監督(45)は「カウントを整えにいく球でやられている。今後どうしていくかはバッテリーでやっていかなければならない。才木は状態どうこうではない。カウントを取りにいく、勝負にいくところでどうアウトにとるかはプロである理由だから。言い訳を探してはいけない」と静かな声で怒りを押し殺した。

戦況を見守る藤川球児監督(中)ら阪神首脳陣
戦況を見守る藤川球児監督(中)ら阪神首脳陣

 初回から5回まで5イニング連続で本塁打を許し、チームとしては16年ぶりとなる1試合6被弾。3回5安打5失点の投球内容でKOされた才木も「試合を壊したのは今年で3回目。しっかりパフォーマンスを出せるようにやっていかないといけない」と唇をかむ。

 12球団屈指のピッチャーズパーク・甲子園をホームとしていることもあり、昨季の阪神のチーム全体の被弾数は12球団最少の53。他11球団が80本から110本の本塁打を浴びてきた中、その少なさは際立っていた。

 だが、この日を終えた今季ここまでの阪神の被弾数はセ・2番目の多さとなる46。57試合消化時点で既に、昨季に迫る数字を記録しており、年間換算なら115被弾ペース。なんと昨季の倍以上もの数値となっている。

 強固な投手陣を基盤にしながら僅差の展開を勝ち切るゲーム設計を描いてきた藤川虎にとって、一発病は「死に至る病」以外の何物でもない。指揮官が、現役時代のグラブに刺しゅうしていた座右の銘は「本塁打厳禁」。その精神に立ち返ることができなければ、球団史上初となる連覇への道も危うくなる。

 セ・優勝戦線は巨人&ヤクルトの3チームが1ゲーム差内にひしめく大接戦が続く。混セを終わらせるためにも、一日も早く対策を講じたい。