好投は白星につながらなかった――。広島の岡本駿投手(23)が31日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に先発し、6回6安打3失点、6奪三振、無四死球と力投。しかしチームは1―3で敗れ、右腕は今季3敗目(3勝)を喫した。

 立ち上がりからテンポ良くアウトを重ねた。初回二死から近藤に安打を許したものの、栗原を空振り三振。3回は庄子に安打を浴びて盗塁も許したが、後続を断った。5回には一死二塁から高橋、庄子を連続三振に仕留めるなど、ソフトバンク打線を相手に5回まで3安打無失点投球を続けた。

 本人も内容には一定の手応えを口にする。「今年一番かなというぐらいのピッチングでは」と問われると「そうですね。まあ、いい感じに抑えられてました」と振り返った。

 だが、0―0の6回だった。一死から周東に中前打を許し、さらに盗塁で得点圏へ進まれる。続く近藤に左翼フェンス直撃の先制適時二塁打を浴びると、さらに栗原には右翼席へ16号2ランを被弾。この回だけで3点を失った。

 岡本は失点場面を悔やんだ。「甘くはなかったと思ったけど、打たれたので。もうちょっと攻め方、入り方を変えるべきだったかなと」。特に近藤への一打については「そこで来るだろうなって思われてたのかな、みたいな感じで。もうちょっといろんな入り方をした方が良かったかなと思う」と反省を口にした。

 それでも新井貴浩監督(49)は右腕の投球を高く評価。「ナイスピッチングだった。粘り強く、いい打者が多い中でナイスピッチングだったと思います」とねぎらった。

 交流戦開幕6連敗、借金12とチーム状況は苦しい。それでも岡本は強力ソフトバンク打線を相手に5回まで無失点と好投。悔しさの残るマウンドとなったが、確かな手応えも感じさせる登板だった。