竜の底なし沼に、ようやく光が差し込んできた。中日は28日の楽天戦(バンテリン)に2―1で逆転勝ち。2013年以来13年ぶりとなる交流戦開幕3連勝を飾った。

 0―1の8回、村松開人内野手(25)の適時打で追いつくと、なおも一死一、三塁から板山祐太郎内野手(32)が中犠飛を放って勝ち越し。井上一樹監督(54)は「うちがよくやられていたパターンを、今日はああいった形で逆転できた。〝俺らもやれるぜ〟というところを、ある意味、見せられる試合になった」と手応えを口にした。

 楽天を3タテし、借金は「12」まで減った。何より大きいのは、セ・リーグの他5球団がいずれも交流戦開幕カードで負け越したことだ。交流戦前は5位・広島に4・5ゲーム差、4位・DeNAに6・5ゲーム差、3位・巨人に8・5ゲーム差をつけられ、最下位ロードを独走していた。それが広島とは1・5ゲーム差、DeNAとは4・5ゲーム差、巨人とも6・5ゲーム差。遠かったAクラスの輪郭が、わずかに見え始めた。

 借金15に膨らんだ時点では、名古屋にも「今季もまたダメか…」という空気が漂っていた。それでも地元テレビ局関係者は「3位と5ゲーム差以内になれば一気に反撃ムードが高まります」と見る。

 この日、8回1失点で4勝目を挙げた金丸夢斗投手(23)もお立ち台で「3連勝できたので、どんどん連勝して優勝できるようにやっていきたいです」と逆襲宣言。パ・リーグ優勢の空気が漂う今年の交流戦で、竜がどこまで踏ん張れるか。名古屋の景色は、少しだけ変わってきたようだ。