ブルージェイズの岡本和真内野手(29)は27日(日本時間28日)に本拠地トロントでのマーリンズ戦に「5番・三塁」で出場し、6回に19試合ぶりの一発となる11号を放ち、2打数1安打1打点、1得点だった。打率2割1分8厘となった。

 本拠地ロジャーズ・センターが大歓声に包まれたのは1―1の6回一死無走者だった。3番手の左腕ナーディの1ボールからの2球目、外角高めの86・4マイル(約139キロ)のチェンジアップを捉えるとそのまま押し込んだ。角度30度、打球速度101・6マイル(約163・4キロ)で右中間に伸びるとそのままブルペンに飛び込んだ。淡々とダイヤモンドを一周したが、ベンチでナインに祝福されると笑顔がはじけた。5日(同6日)の敵地レイズ戦以来、19試合ぶりの勝ち越しの11号は飛距離393フィート(約119・7メートル)。貴重な決勝弾となった。

 5月は爆発の1か月になると思われた。1日(同2日)の敵地ツインズ戦で6号、7号とメジャー移籍後初の2打席連発。2日(同3日)に8号、3日(同4日)に9号と3戦4発でスタート。しかし、10号を境に18試合快音は消えた。逆に三振が急増し、25三振喫した。打率も2割4分4厘から2割1分5厘に下がった。

 それでも地元メディアからは「外せ」などと厳しい声はなかった。本塁打、打点はチームトップで、三塁守備ではそれ以上に貢献していたからだ。三塁線を襲った痛烈な打球を超美技でアウトにしたケースは少なくない。投手陣は感謝しているだろう。

 もっとも56試合で11発はシーズン31・8本塁打ぺース。2018年に大谷翔平投手(当時エンゼルス)がマークした日本選手の新人記録を上回る。ア・リーグの新人で2位で、もっと話題になっていいのだが、同じ新人のホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)が26日(同27日)でア・リーグ単独トップの19本塁打とシーズン57発と歴史的ペースで量産しているため、目立たないだけだ。

 前日26日(同27日)の同戦では14試合ぶりの適時打を放っており、上昇気配。爆発する準備は整った。