低迷するメッツに、またしても主力放出の現実味が漂い始めた。米メディア「ヘビー」は米国時間26日(日本時間27日)、低迷するメッツがフランシスコ・リンドア内野手(32)のトレードに踏み切っても「驚かない」とするMLB関係者の見解を報じた。チームは26日(同27日)現在、22勝33敗でナ・リーグ東地区最下位。高額補強で巻き返すはずの名門が、早くも球団の根幹に手を入れる瀬戸際に追い込まれている。
発端は昨オフの大幅な血の入れ替えだった。主砲ピート・アロンソ内野手(31)はオリオールズへFA移籍し、守護神エドウィン・ディアス投手(32)はドジャースへ。ブランドン・ニモ外野手(33)はレンジャーズへトレードされ、ジェフ・マクニール内野手(34)もアスレチックスへ移った。スターリング・マルテ外野手(37)もロイヤルズへ流出。デビッド・スターンズ編成本部長(41)は古い芯を外し、フアン・ソト外野手(27)とリンドアを軸に新たな看板を築くはずだった。ところが、その設計図が開幕2か月足らずで崩れかけている。
焦点は成績不振だけではない。米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者とジョン・ヘイマン記者は、リンドアとソトの「微妙な関係性」にも注目している。ヘイマン記者は、2人が敵対しているわけではないとしながらも「クラブハウス内で会話が乏しく、チームに一体感や温かさが感じられない」との見方を示した。シャーマン記者も「もし賭けるなら両者ともトレードされない方」と慎重に見る一方、ブルージェイズを移籍先候補として挙げた。トロントには、かつてインディアンス(現ガーディアンズ)で球団フロントの要職を務め、同球団在籍時代のリンドアをよく知るマーク・シャピロ球団社長とロス・アトキンスGMがいるためだ。その不協和音が、編成論へ直結している。
リンドアはメッツとの契約を5年残す球界屈指の内野手で、簡単に売り払う資産ではない。それでも、今のメッツは「手をつけてはいけない場所」にまでメスを入れざるを得ない局面にある。昨オフに主力を次々と手放しながら結果を出せず、今度は象徴的存在の放出論まで浮上した。ソトを動かせないなら、動かせる最大のカードは誰なのか。答えがリンドアに向かい始めた時点で、メッツの迷走はもはや一過性の不振では済まない。












