ホワイトソックスは26日(日本時間27日)、本拠地シカゴでのツインズ戦で延長11回まで戦い、3―5で痛い黒星を喫した。

 劇的な一発に本拠地のファンは総立ち状態となった。2点ビハインドの8回先頭で前日25日(同26日)にデビューしたばかりの西田陸浮内野手(25)が左前打で出塁。一死後、村上宗隆内野手(26)が右翼席に弾丸ライナーで突き刺す起死回生の19号2ランを放ち、ひと振りで同点に追いついてみせた。ア・リーグの本塁打王争いで2位のジャッジ(ヤンキース)に2本差をつけ、まさにムードは最高潮となった。

 ところが、無死二塁から始まる延長タイブレークに入り、11回から4番手で登板したデイビスが誤算。内野安打と四球ですべての塁を埋め、リーに走者を一掃する3点適時二塁打を許して万事休した。今季のメジャーを席けんする村上の一発も生かせず、チームは勝率5割に逆戻り。昨季まで3年連続で100敗以上を喫してきたチームとしては大躍進となっているが、試合開始前から厳しい視線も向けられていた。

 米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は村上を筆頭にモンゴメリー、バルガスといった2桁本塁打を記録している野手の台頭を高く評価した一方、ホワイトソックスの実力を「本物か見せかけか」で評価した結果「見せかけ」と断じていた。

 その理由に挙げていたのが試合終盤の救援陣。「ホワイトソックスに信頼できる抑え投手がいたら今ごろどうなっていたか? シカゴの9回は『椅子取りゲーム』のようで、これまで5人の投手がセーブを記録している」「試合の行方は決して安泰とは言えない。その好例が今季のホワイトソックスが10セーブに失敗していることだ」と憂いていた。

 また、先発陣に関しても「ホワイトソックスは完璧なチームとは程遠い。ブルペンに穴があり、エースのデービス・マーティンを除けばローテーションの層も厚いとは言えない」とバッサリ。ワイルドカードなどポストシーズンに進出する可能性には含みを持たせつつも「ア・リーグ中地区でガーディアンスに追いつくことは困難だろう」と占っていた。

 結果的にくしくもこの日は予想が的中してしまった格好。勢いを加速させるためには投打のバランスも求められそうだ。