名門が、早くも危機感を隠せない状況に追い込まれている。レッドソックスは23日(日本時間24日)、本拠地フェンウェイ・パークでツインズに2―4で敗れ、2連敗となった。22勝29敗でア・リーグ東地区4位。首位レイズには13ゲーム差をつけられ、ワイルドカード圏内までは2・5ゲーム差とはいえ、反転攻勢を口にするには打線の迫力があまりにも乏しい。
米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」は同日、レッドソックスが7月末のトレード期限を待たず、異例の早さで補強市場に視線を向けていると報じた。サム・ケネディ球団社長(52)は例年より早く補強交渉が始まっていることを認め、合意に至るかは不透明としながらも話し合いには「緊急性」があるとの認識を示したという。
焦点は右打者だ。レッドソックスは総得点189点、本塁打36本といずれもメジャー下位に沈み、1試合平均得点も3・71点にとどまる。23日(同24日)のツインズ戦も5安打2得点。投手陣が試合を壊さなくても、打線が押し切れない展開が続いている。トレバー・ストーリー内野手(33)はヘルニアの手術で離脱し、内野の再編も急務となった。マルセロ・マイヤー内野手(23)を遊撃に回すだけでは、得点力そのものの解決にはならない。
そこで候補に浮上しているのが、アストロズのジェレミー・ペーニャ内野手(28)だ。2022年のワールドシリーズMVPで、ゴールドグラブ賞の受賞歴もある右打者。昨季は打率3割4厘、出塁率3割6分3厘をマークし、コンタクト能力と大舞台の経験を兼ね備える。幼少期をロードアイランド州で過ごしたニューイングランドゆかりの存在でもあり、フェンウェイの空気になじむ下地もある。
もう一人の目玉はエンゼルスのザック・ネト内野手(25)。昨季26本塁打を放ち、今季も打率2割2分1厘ながら10本塁打と長打力を示している。右打ちの内野手という補強ポイントには合うが、エンゼルスは2029年まで保有権を握っており、放出には高い対価が必要になる。
名門レッドソックスは、まだ5月末の段階で延命策を迫られている。ペーニャか、ネトか。それとも別の右打者か。動きが遅れれば、補強候補だけでなく、シーズンそのものを失いかねない。













