ヘンリー王子とメーガン妃は、メルボルン、キャンベラ、シドニーを巡る4日間の訪問のためオーストラリアに到着したが、多くのオーストラリア人は夫妻の到着に感銘を受けていないか、あるいは全く気づいていないようだったいう。英紙エクスプレスが14日、報じた。

 夫妻はカンタス航空QF94便でロサンゼルスからメルボルンのタラマリン空港に現地時間14日の午前6時38分に到着した。空港では専用の車列が出迎え、VIP専用出口から案内された。

 日程では、ヘンリー王子夫妻が関心を寄せている退役軍人支援、児童福祉、メンタルヘルス、スポーツといった分野が含まれているが、主催者側は治安上の懸念と治安維持にかかる費用を理由に、一般市民との交流会は予定に含まれていない。

 しかしその決定は予想ほど重要ではなかったようだ。BBCのシドニー市民への街頭インタビューによると、今回の訪問は現地ではほとんど盛り上がりを見せていないからだ。

「彼らは自己宣伝に非常に熱心だ。率直に言って、彼らは私にとって最も嫌いな王族だろう」と、ある男性は語った。

 同男性は、今回の訪問がオーストラリアのメディアではほとんど報道されなかったと付け加えつつ「彼らがオーストラリアに来るなんて全く知らなかった。ニュースでも何も見ていないよ」と語った。

 近くでインタビューを受けた女性はさらに辛辣だった。「正直に言っていいですか? 私は彼らのことを全く考えていません」と率直な意見を述べている。

 また別の男性は単に「なぜ彼らが来るのか分からない」と逆にインタビューアーに尋ねるほどだった。

 今回の訪問は決定時から物議を呼んでおり、4万6000人以上が、夫妻の警備に公費を一切使わないよう求める嘆願書に署名した。

 ヘンリー王子夫妻の広報担当者は当初、この懸念を「議論の余地のない点」として一蹴し、今回の訪問は私費で賄われたと主張したが、その後、ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の当局は、少なくとも警備費用の一部に納税者が拠出することを認めている。

 今回の訪問は王室在籍時の2018年、前回のオーストラリア訪問との対比が際立っている。結婚直後の公式ロイヤルツアーだった前回は、多くの人々が集まり、熱烈な歓迎を受けた。しかし今回の市民の歓迎ぶりは明らかに冷ややかなものだった。