米国・WWEの祭典「レッスルマニア42」(18、19日=日本時間19、20日、ネバダ州ラスベガス)のチケット問題が、プロレス界をザワつかせている。
今年の祭典は昨年と同じくラスベガスのアレジアントスタジアムで2日間開催される。昨年の観衆は初日に6万1467人、2日目に6万3226人と発表された。2日間で約12万5000人もの大観衆を集めたが、今年はチケット販売に苦戦しているという。
3日のスマックダウンでは、祭典初日に統一WWE王者コーディ・ローデスに挑戦するランディ・オートンの助っ人として登場したパット・マカフィーが、リング上で「レッスルマニアのチケットが売れ残っている」と発言。これを受けて6日のロウでは、祭典2日目にローマン・レインズの挑戦を受ける世界ヘビー級王者CMパンクが「お前をブッキングしたバカに伝えろ。チケットの価格を下げろとな」と、何と親会社にチケット価格の引き下げを要求した。
この発言を聞いたマカフィーは10日(日本時間11日)のスマックダウン(カリフォルニア州サンノゼ)で再びマイクを握り、スポンサーと交渉したとし、コーディvsオートンが行われる祭典初日のチケット価格を、13日(同14日)のロウまで25%引き下げると発表した。
チケット販売をめぐる生々しいやり取りは、ファンの実際の反応を受けてものだ。米プロレスメディア「F4W/WON」によると、昨年大会の平均価格は635ドル(約10万1000円)で、今年は推定1500~1700ドル(約23万8000~約27万円)まで高騰しているという。チケット価格の高騰はWWEがUFCの親会社に買収され、新たに誕生したTKO社の方針と報じられている。
昨年の祭典を訪れたプロレス関係者によると、WWEファンはこれまで「レッスルマニア」前日のスマックダウンと、祭典翌日のロウまで4大会通して観戦することが多かった。TKO傘下になる前の「レッスルマニア39」(2023年)は170ドル(約2万7000円)ほどで、ファンも「年に1回のお祭りだから」と奮発できる金額だった。ところが、昨年からはね上がり「4大会連続なんて無理。レッスルマニア2日間のどちらかに行くだけ」などと嘆いていたという。
昨年でさえそうした状況だけに、今年のさらなる高騰では「レッスルマニア42」観戦自体を断念するファンがいるということ。そもそも今年の祭典は当初、ルイジアナ州ニューオーリンズのスーパードーム開催が発表されたが、昨年6月に突如、ラスベガスの2年連続開催に変更されて混乱を呼んでいた。一方で、世界中から「レッスルマニア」開催地を訪れるファンを見込んで、開催地ではWWE以外のプロレス関連イベントも行われてきた。だが今年は祭典そのものの売り上げ不振のため、関連イベントのキャンセルも目立っているという。
今年の祭典では昨年12月に引退したジョン・シナがホストを務める。世界的なスターの緊急投入でチケット販売を上向かせるためとされるが、シナは自身のインスタグラムにマグカップの画像を投稿。マグカップには「俺は引退したよ。自分でやってくれ」と何とも意味深な文字が…。
現在の販売数は初日、2日目ともに4万枚を超えた程度と伝えられる。残り1週間を切り、世界最大プロレス団体は残る約4万枚を売りさばけるのだろうか。












