カブス・今永昇太投手(32)が10日(日本時間11日)に本拠地シカゴで行われたパイレーツ戦に先発登板し、6回まで無安打無失点、9奪三振、1四球と好投した。

 糸を引くようなフォーシームがうなりを上げた。投じた100球のうち、ストライクは7割に迫る68球。投球の半数以上となる52球のフォーシームを軸に宝刀のチェンジアップなどの変化球で相手打者を手玉に取り、スコアボードに「0」だけを並べた。出塁を許したのも2回二死からクルーズに与えた四球のみ。続くグリフィンは高めのフォーシームで空振り三振に仕留め、隙を与えなかった。

 今永はこの日が今季3度目の登板。先発として十分すぎるほどの役割を果たしたが、打線の援護に恵まれなかった。初回と2回はいずれも先頭打者が出塁しながら併殺打でチャンスをつぶし、4回と6回は得点圏まで走者を進めながら無得点に終わった。

 また、クルーズに与えた四球は粘られた末に9球で決着した。今永はフルカウントから外角高めに投じた93・8マイル(約151キロ)のフォーシームを「ボール」と判定されたが、MLB公式サイトなどの解析では球の半個分近くがストライクゾーンにかかっていた。今季から導入された「ABSチャレンジ」を要求していれば、判定が見逃し三振に覆っていた可能性が高く、ノーヒットノーラン投球を上回る完全投球だったが…。

 いずれにせよ、今永が好調をキープしていることは確か。チームは今永が降板した直後の7回に2番手のシルバーがレイノルズに3号2ランを浴び、0―2で連勝は「2」でストップした。次回の登板時は打線の奮起で今永を援護したいところだ。