巨人が助っ人右腕の〝ウルトラC〟プランを発動させる。先月24日に支配下登録されたエルビス・ルシアーノ投手(26)を、リリーフから先発へ転向させる方針が固まった。手薄になりつつある先発陣を立て直す一手として、大きな期待がかかっている。

 7日の広島戦(マツダ)では、新外国人のフォレスト・ウィットリー投手(28)が今季2度目の先発登板。しかし、4回にファビアン、5回に大盛にそれぞれ2ランを浴びるなど、6回5失点(自責4)で今季初黒星を喫した。チームも2―5で敗れ、連勝は2でストップ。勝率5割で4位に後退した。

 先発ローテーションの台所事情は厳しさを増している。ここまで2戦目を担ってきたスペンサー・ハワード投手(29)は、4日のDeNA戦(東京ドーム)でバント処理の際に右足を痛めて緊急降板。翌5日に「右アキレス腱炎」と診断され、戦線を離脱した。代役としてブライアン・マタ投手(26)が一軍に合流する見込みだが、今季ここまで一軍登板はない。そこへウィットリーの大量失点も重なり、先発陣の再編は避けられない情勢となっている。

 そうした中で、あらためて浮上してきたのが、ルシアーノの先発起用だ。外国人枠は5人に限られており、守護神ライデル・マルティネス投手(29)が登録される現状では、ルシアーノを中継ぎ要員として一軍に置くのは簡単ではない。阿部慎之助監督(47)も春季キャンプの段階から右腕の先発起用を視野に入れており、本人も「先発で行きたい」と気持ちを固めていたという。

 杉内俊哉投手チーフコーチ(45)も今後の起用について「先発で行きますよ」と明言。「もちろん中継ぎっていう可能性もあるけど、本人(ルシアーノ)も中継ぎよりは先発の方がチャンスは多いからと、それを十分に分かっているんでね。先発で5、6回ちゃんとしっかり投げられるんで、一軍に呼ばれるチャンスっていうのは十分にありますよ」とも述べ、期待を込めた。

 開幕一軍スタートをつかみ、ここまで4試合連続無失点。防御率0・00、3ホールドを記録している右腕が、今度は先発として巨人の苦境を救えるか。ローテーション再建のカギを握る存在になりそうだ。