開幕から間もない4月の3連戦とはいえ、ただ事では終わりそうにない。ドジャースは6日(日本時間7日)から敵地ロジャーズ・センターでブルージェイズと激突。米メディア「ファンサイデッド」は同カードを、昨年のワールドシリーズの余熱を引きずる「因縁の顔合わせ」としてクローズアップしている。焦点の筆頭に置かれるのは無論、大谷翔平投手(31)とウラジーミル・ゲレロ内野手(27)という両軍の看板スターだ。
しかも今回は、新たな焦点も加わる。ブルージェイズの岡本和真内野手(29)が、ドジャースで先発予定となっている7日(同8日)の山本由伸投手(27)、8日(同9日)の大谷と相次いで対戦する見通し。ワールドシリーズ再戦のムードに加え、日本選手同士の直接対決という別の見どころまで重なってきた。
同メディアがもう一つの火種として挙げたのが、カイル・タッカー外野手(29)の存在だ。ブルージェイズがオフに大型条件を提示しながら獲得を逃した強打者が、今度はドジャースの一員としてトロントに乗り込んでくる。ドジャースは今季、タッカーと4年総額2億4000万ドル(約383億円)で契約。ブルージェイズ側から見れば、補強競争で取り逃がした大物にいきなり目の前で力を見せつけられる構図でもある。
さらに記事は、両軍ベンチの「色の違い」にも触れた。デーブ・ロバーツ監督(53)が圧倒的戦力を誇る王者ドジャースを率いる一方、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督(46)は組織内昇格で地歩を固めてきた指揮官だ。そして同メディアは今や地元のロサンゼルスのみならず米国の象徴となりつつあるドジャースと、カナダの期待を背負うブルージェイズという「国の看板」を掲げるチーム同士のぶつかり合いにも注目。スター、資金、編成、監督の歩み、さらには国のプライドまで絡むシリーズという見立てだ。
4月の段階で、ここまでさまざまな物語がひしめき合うカードも珍しい。大谷の一打が勝敗を動かすのか、それともトロントが昨秋の借りを少しでも返すのか。秋のポストシーズンを先取りするような空気が、もうトロントには漂っている。













