危険なフレーズの意図は――。新生ゼロワンの25周年大会(3日、東京・新宿フェイス)に〝××スタイル〟こと中嶋勝彦(38)が登場し、シングルリーグ戦「火祭り2026」(6月13日、新木場で開幕)参戦が発表された。

 工藤めぐみGMからの要請に応える形で、ゼロワン伝統のリーグ戦参戦が決定。リング上で中嶋は、若手時代にゼロワンに参戦したことを振り返った上で「その時の熱は今でも忘れない。ここ最近、ゼロワンのリングに上がったが…理念も〝プロレスの教科書〟も失ったのか? ゼロワン、目を覚ませよ! この25周年の年、目を覚ましてください!」と、オールドファンには懐かしいフレーズで訴えた。

 1999年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会、師匠アントニオ猪木の命を受けた暴走王・小川直也は、破壊王・橋本真也を狂気のファイトで粉砕(試合結果はノーコンテスト)。橋本をボコボコにするとマイクを握り、「新日本プロレスファンの皆さま、目を覚ましてください!」とマイクアピールし、両軍による大乱闘を誘発した。その危険なフレーズを、破壊王が2001年3月2日に両国国技館で旗揚げしたゼロワンの25周年記念大会で、あえて叫んだのだ。

世界ヘビー級の新王者となった松永準也(左)と握手する中嶋勝彦(©博文社)
世界ヘビー級の新王者となった松永準也(左)と握手する中嶋勝彦(©博文社)

 狙いは何なのか。大会後に中嶋を直撃すると「狙ったも何もない。目を覚ましてほしかっただけ。橋本さんが言われたこと? あ、そうなんですか。全然知らなかった」とトボケてみせた。その上で「試合を見てて気持ちとか、あまり見えない。俺が上がった時は、大谷(晋二郎)さんが上がっていて、熱があった。ゼロワンにしかない熱がもっとあったんじゃないか、その熱はこれでいっぱいなのかということ」と説明した。

 その上で「ゼロワンの25周年の歴史って、大切にしなきゃいけないものがある。理念とか〝プロレスの教科書〟とか、橋本さんや大谷さんが築き上げた心の部分、熱を引き継いでいる選手がゼロワンの選手なんじゃないの。ちょっと熱を失っているんじゃないか」と、大谷の名言「プロレスの教科書」を引き合いにして投げかけた。

 すでに、新生ゼロワンの象徴、新世界ヘビー級王者の松永準也と〝伝説の不死鳥〟ハヤブサには、シングル戦で完勝を収めた。「このままだったら、俺が火祭りもいただきますよ」と笑った〝××スタイル〟が、ゼロワンに不敵な宣戦布告だ。