ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースは、28日(日本時間29日)までのダイヤモンドバックス戦に3連勝。2026年シーズンは開幕から負け知らずで幸先のいい滑りだしを見せている。

 その開幕ローテーションに初めて名を連ねたのが、2戦目に先発したエメット・シーハン投手(26)だった。結果は4回途中4失点と振るわなかったが、右腕は球団にとっても期待の有望株の一人。今後のさらなる飛躍が待たれるが、選手の代名詞でもある背番号は昨季までと同じ「80」となっている。

 ドジャースでは大谷翔平投手(31)が「17」、山本由伸投手(27)はオリックス時代からつけたエースナンバーの「18」がすっかりおなじみとなり、選手と背番号はファンにもセットで記憶されている。番号は主力選手ほど小さく、70番台以上は監督やコーチがつけることがほとんど。しかし、シーハンの場合はいわゆる〝コーチ番号〟のままだ。

 その理由について、米メディア「トゥルーブルー LA」が29日(同30日)、本人が語った言葉を伝えた。それによると、シーハンは「すぐに変えるつもりはないよ」と言い切り「このチームから与えられた背番号だし、これまで誰もつけたことがないと思う。それがすごくクールだと思うんだ」とキッパリ。シーハンが話した通り、80番をつけた選手はメジャー全体でも2019年以降は12人しかおらず、ドジャースでは初めてだ。加えて、シーハンには応援してくれる周囲の人たちの財布へも気遣いもあるという。

「それに家族もみんなジャージーとかを買ってくれたから、これ以上買わせたくないんだ」

 背番号を変えれば、新たな番号のレプリカユニホームなどが売り出され、応援グッズをそろえる側はさらなる出費を余儀なくされる。当然、売り上げの一部はシーハンの懐に入るはずだが、本人は望んでいない。同メディアは「シーハンは家族や友人のことを思いやり、最も現実的な答えを出した」と拍手を送った。

 また、同メディアでは背番号86をつけるドライヤーが「昨年デビューした時にたまたま割り当てられた番号だけど、ドジャースで86番をつけたのは自分が初めてだと知って気に入っているんだ」、背番号70のロブレスキは「僕は70番という番号の価値を築き上げようとしているんだ」と、それぞれが口にしていたこだわりも紹介。一見すると違和感を覚える背番号ながら、さまざまな思いを秘めながらマウンドで腕を振っている。