開幕直後に、もう黄信号か。ガーディアンズが抱える最大の火種は、打線ではなく先発陣のようだ。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は、今季序盤のローテーション不安に強い警鐘を鳴らしている。実際、ガーディアンズは29日(日本時間30日)の敵地マリナーズ戦に0―8で完敗し、開幕4連戦を2勝2敗で終えた。五分でしのいだ形ではあるが、次カードは敵地ドジャースタジアムでの3連戦。相手を考えれば、楽観できる状況ではない。

「ON SI」が問題視したのは、先発投手陣の消耗度と内容の悪さだ。開幕4試合で先発4人の総投球回はわずか18イニング。被安打16、14失点、5被弾、14四球と、試合をつくる前にブルペンへ重圧を押しつける展開が続いている。一方で救援陣は同じ18イニングで11被安打、6失点、7四球。差はあまりにも鮮明だ。先発が崩れ、救援が後始末に追われる構図では長いシーズンを戦い抜くうえで不安が残る。

 29日(同30日)に先発したスレード・セコーニ投手(26)も3回までは踏ん張りながら、4、5回に一気に崩れて6失点。開幕マウンドに立ったタナー・ビビー投手(27)、ギャビン・ウィリアムズ投手(26)、ジョーイ・カンティーヨ投手(26)を含め、ローテ全体が不安定さをさらけ出している。しかも次戦の相手は開幕3連勝のドジャース。30日(同31日)の初戦はガーディアンズが左腕パーカー・メシック投手(25)、ドジャースが佐々木朗希投手(24)を先発させる予定だ。勢い、打線の圧力、球場の空気。そのどれを取っても、今のガーディアンズには軽いカードではない。

 もっとも、つけ入る余地があるとすれば、MLB2年目も未だ試行錯誤中の相手先発かもしれない。佐々木は今季初先発。しかもこの春は制球面を含めて波の大きさも指摘され、米「ON SI」でも先発ローテ起用は「リスキーな賭け」と評されていた。完成された絶対軸というより、なお試運転の色を残す右腕である以上、ガーディアンズが勝負をかけるなら立ち上がりだろう。序盤で球数を投げさせ、揺さぶりをかけられれば、流れを引き寄せる余地はある。

 ちなみに昨季の対戦では、ビビー、ウィリアムズの両投手がドジャース打線に苦しめられたと前出の「ON SI」は振り返っている。序盤で先発陣の病巣をのぞかせたチームが、ワールドシリーズ連覇中の「帝国」を相手にどこまで立て直せるのか。崩壊とまでは言えなくても、分の悪さはどうしても否めない。だからこそ初戦の佐々木攻略は、ガーディアンズにとって数少ない突破口になりそうだ。