東京女子プロレス29日の両国国技館大会で、プロレスデビューした声優・歌手の上坂すみれ(34)がアイアンマンヘビーメタル級王座奪取に成功した。

 上坂は10日に東京女子・甲田哲也代表を新宿高島屋前で襲撃。タイガー・ジェット・シンよろしくサーベルでぶん殴りながら、同王座をかけた時間差入場バトルロイヤル戦への参戦を要求し、この日のデビューとなった。

 試合は、王者の〝アントン〟ことアントーニオ本多が入場前に寝ていたところをらくにフォールされて王座が移動する波乱の?幕開けだ。まずはそのらくと魅仁夢with矢口真里の対戦でゴングが鳴らされた。途中、矢口のセクシービームがさく裂したかと思えば、王座が辰巳リカに移動する場面も。11番目に登場の上坂はもちろん、サーベルタイガーのテーマにのってサーベルを携えて登場だ。

 上田馬之助をほうふつとさせる人物(稲田徹?)を従えて入場するや大暴れの上坂だが、どさくさでサーベルを奪われてわれに返る。それでも果敢に攻めてロープワークも見せるなどして観客を大いに沸かせた。その後、本多の創作昔話を聞かされるなどしているうちにベルトは桐生真弥に移動。リングが大混戦となる中、上坂は桐生につまずいてヒザを強打してしまった。

 そしてマイクを持った上坂は「膝が痛くて、もう、ギブアッ…、でも、その前に私昨日徹夜で昔話を考えてきたんです。リングを降りる前にそれだけ聞いてもらっていいですか?」とアントン顔負けの創作昔話「ごんぎつね」を披露。要約すると〝チャイコフスキーだと持ったら自転車が好きなチャリンコフスキーだった〟という話のあと「コノヤロー! 俺の技を盗みやがって!」と激高する本多とつかみ合いになった。

 だが、最終的には上坂のキツネ攻撃がアントンの顔面にヒットしてオーバー・ザ・トップロープで敗退させることに成功だ。最後は桐生と1対1になったが、上から攻めてくる相手をロシアの格闘技「コマンドサンボ」のビクトル式ヒザ十字固めで捕獲してギブアップを奪った。

 試合後、上坂は「サーベルのおかげでこのリングに立つことができたので」とサーベルに感謝の弁だ。だが、その肝心の〝相棒〟が試合中に姿を消したとして「気がついたらいなくなっちゃってて…。あれから会場を探してきたんですけど、なくて…。なのでちょっと不安ですね。あの子がいたからリングに上がれたところがあったので」と思案顔。そしてサーベルも疲労していたのではないかと気遣い「この新年度を迎える時期でもありますので、温泉とかに入ってゆっくりしてもらいたいなと思います」とねぎらいの言葉を送った。

 一方で24時間365日、いつでもどこでも狙われる可能性がある特殊なベルトを巻いて「(自宅は)戸締まりをちゃんとしているので。鍵を2つかけて就寝したいと思います」と早くも警戒。今後再びリングに上がる可能性を問われると「なにか〝有事〟の際にはいいなと思ってはいるんですけど、やっぱりリングは聖域だと思っていますので…」とけむに巻くのだった。