巨人は28日の阪神戦(東京ドーム)に0―2で敗戦。難敵の相手先発・高橋遥人投手(30)を前に決定打が出ず、完封負けを喫した。

 またしても虎の左腕に苦しめられた。前夜の開幕戦では、プロ初登板初先発となったドラフト1位ルーキー・竹丸が6回1失点と大役を果たして勝利を飾った巨人だったが、歓喜の輪からこの日は一転、沈黙に包まれた。

 打線は高橋を前に、5回一死から岸田が内野安打を放つまで無安打で、その後もなかなか一打が出ず…。2点を追う9回に二死一、三塁と一発が出れば逆転サヨナラの場面を演出したが、最後は岸田が空振り三振に倒れ、ゲームセットとなった。

 今後も対戦する機会が予想される虎の好投手。今季初対戦から辛酸をなめさせられた巨人だが、打開策はあるのか。橋上秀樹オフェンスチーフコーチ(60)はこの日の高橋の投球について「やっぱり本当に質のいい真っすぐで、なかなか狙ってもまっすぐをはじき返せなかったですね。球威も落ちませんでしたし、よっぽどコンディションがいいんじゃないですかね」と敵ながら称賛。現時点での対策については「強い真っすぐを打ち返すこと」に重きを置くと強調するほかなかった。

 リベンジに向けた兆しはある。吉川やリチャードらの不在により、若手選手、新戦力主体のチーム編成となっている現在の阿部巨人。この日は相手投手との左右の相性を見て二塁のスタメンを浦田から増田陸に変更するなど、試行錯誤の段階だ。

 それだけに橋上コーチは「まだレギュラーがどうのこうのっていうよりは、監督の中でも決めかねている感じですから。まだ試しながら使っているというところも結構ありますからね。チーム内での競争はまだ続いていますから、それはいい刺激になってくれると思いますけどね」。シーズンでのレギュラー争いを経て選手が切磋琢磨し合い、徐々にチームが完成形へと向かっていくことに期待した。