第98回選抜高等学校野球大会の第6日第1試合(24日)で熊本工業が大阪桐蔭に0―4で零封負け。大阪桐蔭の先発左腕・川本(2年)に3安打に抑え込まれ、初戦敗退となった。

「終わってみたら力負けだったのかな。想像以上に川本君の球が来ていた。高めは打てないと思っていたのでベルトより下と練習では徹底したが、本番では高い球にも手を出してしまった」。田島圭介監督(44)がこう語ったように相手先発・川本を攻略することができなかった。5回まで出塁したのは四球による2人だけ。6回二死に前高(2年)が左前打を放つまで熊工打線はノーヒットに抑え込まれた。

 それでも0―1で迎えた7回に同点のチャンスが訪れた。先頭の中村(2年)が左翼線二塁打で出塁すると送りバントで一死三塁。ここで田島監督は打席に入った古賀(3年)に1―1からの3球目、スクイズのサインを出したが前に転がすことができずファウル。追い込まれた古賀は空振り三振、続く山岡(3年)も内野フライに倒れて結局、無得点に終わった。「一死三塁の場面で追いついていたら展開、流れも変わっていた」と田島もこの場面を勝負のポイントに挙げた。

 先発・堤(3年)は7回まで大阪桐蔭打線を1点に抑えていたが、8回に2点を失い2番手・井藤(3年)にチェンジ。井藤も9回に1点を許して突き放された。

 それでも田島監督は「堤は7回までは存分に力を出してくれた。大阪桐蔭さんに臆することなく2人ともいい投球をしてくれた」と堤と井藤の投球内容に合格点。初戦で甲子園を去ることになった熊工だが、優勝候補相手に堂々たる戦いぶりを見せてくれた。