第98回選抜高等学校野球大会の第5日第3試合(23日)で三重が佐野日大(栃木)に2―0で勝利。同校はこれで甲子園春夏通算30勝となった。
三重の先発左腕・上田(3年)が見事な投球を披露した。打たせて取るピッチングで佐野日大打線から内野ゴロの山を築き、9回二死で2番手・古川にマウンドを譲るまで無失点。「0点に抑えてくれたので大エースですよ。今大会、左の変化球投手が全体的に抑えているイメージがあった。その流れに乗れたかな。テンポが良くストライク先行でいけた。もっと打甲子園の空気に飲まれることもなかった」と沖田展男監督(47)も絶賛のピッチングでチームに勝利をもたらした。
投のヒーローが上田なら打の殊勲者は主将の大西(3年)だ。0―0で迎えた6回二死満塁の場面で三遊間を破る2点適時打。「相手の配球が最初は変化球中心だったんですけどまっすぐが増えてきていた。自分の前の打席もまっすぐでアウトになっていたのでまっすぐで勝負に来るだろうと思っていた。あまりいい打球とはいえなかったですけど気持ちのこもった一打でした」。キャプテンの一振りが勝利をもたらす決勝点となった。
三重は1969年に春の選抜で優勝し、2014年には夏の甲子園で準優勝となるなど三重県の高校球界を代表する名門校。この日の勝利で甲子園通算30勝(春17勝、夏13勝)を記録した。
だが沖田監督は「(通算30勝は)初めて知りました。全く知らなかったです」と記録には無関心。2回戦(26日)では熊本工業と大阪桐蔭の勝者と対戦するが「明日の(熊本工と大阪桐蔭の)試合を見て相手の打線に合った投手を投げさせたい」と先を見据えた。












