ドジャース・山本由伸投手(27)が20日(日本時間21日)、アリゾナ州グレンデールで行われたパドレスとのオープン戦に先発登板。5回まで68球を投げて無失点、3安打、7奪三振の快投で最後の調整登板を終えた。

 イニングを投げ終え、ダッグアウトに引き揚げる右腕に送られた観客の拍手がすべてを物語っていた。日本代表のエースとして出場したWBCでは痛打される場面もあったが、シーズン開幕に合わせてしっかりと持ち直してきた。初回から直球やツーシームの球速は150キロ台後半を計測。ブレーキが利いたカーブをアクセントにボーウェン、ジョンソン、マーフィーから3者連続三振を奪う抜群の立ち上がりを見せた。

 2回には一死から連打とバッテリーを組んだスミスの捕逸で二、三塁のピンチを招いたが、シュネル、ミランダを連続三振。制球もキレも抜群で相手打線をまるで寄せつけなかった。

 そして3回二死無走者の場面でカウント2―2から外角低めに投じたカットボールは、ボールゾーンからストライクゾーンに吸い込まれるように変化してズバリ。文字通り、手も足も出ず、2打席連続三振を喫したスイッチヒッターのジョンソンは〝やってられん〟といわんばかりにバットを放り投げ、山本は淡々とマウンドを後にした。

 圧巻の内容にMLB公式サイトのXには「山本由伸は世界でただ一人の真のエースだ」「ただのエースではない」「まさにクレイジーだ」といった米ファンの声が相次いで寄せられた。

 ワールドシリーズ3連覇を目指すチームは26日(同27日)に開幕戦を控え、ドジャー・スタジアムにダイヤモンドバックスを迎える。首脳陣、ファンからも全幅の信頼を置かれる無双投球が復活し、満を持して先陣を切る。