広島は5日のDeNA戦(横浜)を延長12回、5―5で引き分けた。売り出し中の持丸泰輝捕手(24)が値千金の働きでチームの連敗危機を救った。

 4月にプロ初安打、捕手としても先発機会を増やしていた持丸は7回に代打で登場。その後は本業の捕手としてマスクをかぶった。そして1点を追う9回の2打席目に会心の一振りを見せつけた。

 先頭でDeNAのクローザー・山崎の150キロを捉えた。「手応えは完璧だったんですけど、見づらかったんでどこ飛んだか分からなかった。本当に自信になります」と振り返った一撃は、中堅右に飛び込む1号同点弾。プロ7年目の記念すべき初アーチがチームにとっても、大きな1本となり、新井貴浩監督(49)も「初ホームランでしょ?よく打った」と手放しで褒めたたえた。

 自らのバットで5―5と試合を振り出しに戻した後は、投手陣をリードする女房役としての仕事も冴えわたった。

 一軍では初めての延長戦も冷静に対処。延長10回から中崎→高→森浦をバッテリーを組み「こういう緊迫した場面で出る機会も、少なかったので。ゼロにしっかり抑えられたのは良かったなと思います」と、強打のDeNA打線に対し延長12回まで決定打を許さず。

 攻守に成長を示した7年目の若鯉は試合後「親に送ろうとかなと思っています」と、プロ初アーチの記念球を背中のリュックに収めたことを明かし、充実の表情でバスへと乗りこんでいった。