開幕まで10日を切り、残されたオープン戦はあと4試合。ソフトバンクのチーム内競争が最終局面に入る中、WBC日本代表・侍ジャパンとしての戦いを終えたホークス戦士たちも、いよいよチームへ戻ってくる。
17日の中日とのオープン戦(みずほペイペイ)に5―1で勝利した後、試合前に取材対応した小久保裕紀監督(51)は、周東佑京外野手(30)、牧原大成内野手(33)、近藤健介外野手(32)らの合流時期について説明。「明後日(19日に)みんな一応来る。来ても試合には出ない」とし、周東と牧原大は18日にも練習参加予定であることを明かした。
野手3人は20日からの広島3連戦(みずほペイペイ)で、開幕に向けた実戦調整を進めていく見通し。指揮官も「開幕に合わせるつもりで次の目標に切り替えているでしょうから」と語り、侍戦士への信頼をにじませた。
もっともWBC帰りの選手たちには、ここから一気にシーズン仕様へ体を引き上げる難しい調整が待っている。国際大会は通常より練習時間が限られ、十分な練習量を確保しにくい。さらに周東や牧原大のように出場機会が限られていた選手は、実戦の中で「生きた球」に触れる機会も決して多くはなかった。そのためチーム内からは「打席には多く立ちたいと思う」との声も出ている。開幕直前だからこそ、実戦感覚をどう取り戻すかが大きなテーマになる。
一方で、調整を急ぐあまり無理を重ねれば、別のリスクも浮上する。現場で聞かれたのは「このタイミングでのケガが一番怖い」という声だった。米国での戦いを終えた選手たちは時差、長時間移動、寒暖差など複数の負荷を抱えたまま帰国してくる。17日には、ニカラグア代表としてWBCに出場し、ひと足早くチームに合流していたダウンズが右ふくらはぎの張りで病院を受診。シーズンを見据えて大事を取った措置とみられるが、国際大会後のコンディション調整の難しさを改めてうかがわせた。長いシーズンを戦い抜くためには、体調管理も含めた慎重なケアが欠かせない。
急ピッチの再調整と故障回避。その両立が求められるWBC組だが、首脳陣は過度に不安視していない。いずれの選手も前回大会を経験しており、国際舞台からシーズンへ切り替える流れは理解している。現場からも「あまり心配していない」との声が上がる。
過密日程の余波を乗り越え、万全の状態で開幕を迎えられるか。ホークスにとっては侍戦士たちの再始動もまた、シーズンの行方を左右する大きなポイントになりそうだ。












