米国のドナルド・トランプ大統領(79)のWBCに関する発言が大きな批判を呼んでいる。
WBC準決勝(16日=日本時間17日)でベネズエラがイタリアを4―2で破り、米国との決勝(17日=同18日)に進出した。試合後、トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」に「うわっ! 今夜、WBC(野球!)の準決勝でベネズエラがイタリアを4―2で破った。本当に好調だね。最近、ベネズエラには良いことが続いている! この魔法の正体は何なんだろう? 州に昇格? 51番目の州? 誰か知ってる?」とつづった。
だが、この投稿に米有識者は一斉に眉をひそめた。米メディア「Raw Story」は「『常軌を逸したレベル』トランプ氏のWBCに関する発言に困惑」との記事を配信した。
同記事は「トランプ氏の発言は、政権の外交政策に対する批判が高まっている時期になされた。今年初め、トランプ政権はベネズエラの独裁者ニコラス・マドゥロ氏を銃器関連の容疑で逮捕し、裁判のためニューヨークへ移送した。トランプ政権はまた、カリブ海で麻薬密輸船とみられる複数の船舶を爆撃し、130人以上を殺害したが、これらの船舶が麻薬取引に関与していたという証拠は提示していない」と米国による不法行為の可能性を記した。
その上で米国の政治アナリストや評論家の反応を紹介。政治評論家のインタレ・バティニャ氏は自身のX(旧ツイッター)に「妄想だ。ベネズエラは主権国家であり、51番目の州になる可能性などない。ゴルフに専念だけして、地政学的な難題は専門家に任せろ。野球の試合を理由に国を併合するなど、常軌を逸している」と不快感をあらわにした。
また、政治ライターのマット・バーネル氏は「この男は自分のことばかり考えているので、18日にはマドゥロを鎖でつないでマイアミに現れるかもしれない」と投稿した。
米「ニューズウィーク」誌も「ドナルド・トランプ氏、ベネズエラを51番目の州にする可能性を示唆」との記事を配信した。
トランプ大統領の〝軽口〟が、WBC決勝・米国―ベネズエラの好カードに水を差す格好となってしまった。












