ベネズエラ代表の快進撃を支えているのは、打線や投手力だけではないようだ。米メディア「ビッグリード」は、WBC決勝に初進出した同国代表が試合前にダッグアウトで披露する〝勝利を呼ぶダンス〟に焦点を当てた。
ベネズエラは準々決勝で前大会王者・日本を8―5で撃破し、準決勝でもイタリアを4―2で下して初の決勝進出。どたん場で試合をひっくり返す粘りと同時に、試合前の独特な儀式が米国内でも話題を集めている。
記事によれば、この踊りはベネズエラの伝統的なアフロ音楽とダンス「タンボーレス」。エドラアルド・バザルド投手(30=マリナーズ)が「エル・タンボール」と呼ばれる太鼓でリズムを刻み、選手たちが円陣の中央に飛び込んで思い思いのステップを見せる。MLB公式サイトのマイケル・クレア記者も自身のXを通じ、この光景を「クレイジーアワー」を意味する〝オラ・ロカ〟として紹介しており、単なる余興ではなくチームの結束と文化の象徴として伝えている。
しかも、この〝勝利の円陣ダンス〟は日本をのみ込んだ準々決勝の試合前にも披露されていた。ロナルド・アクーニャ外野手(28=ブレーブス)、ルイス・アラエス内野手(28=ジャイアンツ)、ウィルヤー・アブレイユ外野手(26=レッドソックス)ら主力が先陣を切って輪の中へ飛び込み、ダッグアウトの熱量を一気に高める。
オマール・ロペス監督(49)も「そこに映っているのが、私たちだ。これが私たちの国。これが私たちの野球の楽しみ方」と説明。勝負の前に国のリズムを共有し、空気をひとつにする。その儀式そのものが、いまのベネズエラの強さを象徴している。












